7月24日の「くらし☆解説」で、『この夏の猛暑と熱中症対策』
この夏は記録的な暑さで、7月23日には埼玉県熊谷市で41.1℃と国内の最高気温を更新。
子どもや高齢者は周りの人がよく注意して、予防とともに熱中症の初期症状を見逃さないのが大事だという。
この夏は経験のない暑さ
今年の7月中旬の気温は、東日本で3.8度、西日本で2.4度も高い。
下層の高気圧である太平洋高気圧と、上層の高気圧の両方に覆われ晴れるのと同時に、これらの高気圧からの下向きの気流で空気がぐっと圧縮され暑くなっているという。
熱中症対策
熱中症対策は、基本的には
・こまめな水分・塩分補給
・クーラーの使用
・無理をしない・・・屋外での仕事のときは、休息の回数を増やす。運動や行事を中止するという、いつもとは違う判断も必要。
高齢者は重症になりやすい
高齢者は、体のなかの水分が少ないので、重症化しやすい。
のどのかわきを自覚しにくいので、水分補給を習慣にする。
たとえば、朝起きたとき、食事の前後、入浴の前後、寝る前に湯飲み一杯ずつくらい飲む。
買い物など、からだを動かしたときにも、その前後や途中に水分も摂る。
また、食事をしっかり摂ることも重要。
食事からは1日1リットルくらいの水分を摂っているので、食事が不十分だと夏バテだけでなく水分の不足にもつながる。
塩分や糖分が調整されていて吸収のはやい、経口補水液をゆっくり飲む(ただし、持病のある人は水分・塩分・糖分の摂り方を主治医に相談する)。
クーラーの設定温度ではなく温度計で28℃を超えない
これだけ暑いので、迷わずにクーラーを使う。
高齢者は暑さを感じにくいので、自分の感覚ではなく、室内の温度計で28℃を超えないようにする。
エアコンの設定温度ではなく、室内の温度計で28℃を超えないようにする。
子どももリスクが高い
都会のアスファルトの上では、背のひくい子どもは大人以上に暑い。
子どもは体温調整がうまくできない
体を冷やす方法は
・汗をかく
・体の表面から放熱する
・冷たいものを飲む
などがあるが、子どもは汗をかくのが上手ではない。
普段は放熱で体温を下げることができるが、気温が高くなりすぎるとこれもできなくなる。
大人の感覚で判断しない
大人の感覚で判断しないで、放熱ができるところ、つまり涼しいところで休ませたり、水分補給させるなど、子どもの様子を見ながら対策する。
熱中症の軽い症状を見逃さない
熱中症の症状は、比較的軽いものだと、めまい、大量の汗、筋肉痛、足がつるなど。
こういった軽い症状を見逃さない。
自分で水が飲めるか
軽い症状が出たら、涼しいところで休憩して水分補給する。
自分で水が飲めるかどうかで、症状の度合いもわかる。
お年寄りや子どもには、周りの人が対策ができているか見守ってあげて、いつも以上に敏感になることが大切。
コメント