7月8日の「健康カプセル!ゲンキの時間」のテーマは『はじめての大腸内視鏡』
大腸内視鏡検査について。
開設してくれたのは、がん感染症センター都立駒込病院の小泉浩一先生。
1㎝以上のポリープはガン化の可能性
大腸は、肛門から行くと、直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸の全体。
大腸がんの7割近くが、直腸とS状結腸に発生し、進行の度合いによって、ステージ0から4までに分かれる。
細胞が異常に増殖してできる突起物のポリープの大きさが、がんを見極めるうえで、重要になってくる。
1センチを超えるとガンの成分を持つ頻度が高くなるので、内視鏡的に切除が薦められている。
大腸がんは遺伝的要因も関与していて、下痢と便秘を繰り返すのは、大腸がんの代表的な症状。
早期発見ならば
早期発見された大腸がんであれば、内視鏡治療で終了する。
がんの深さによって、追加の治療をするかどうかを決定する。
一度がんができた人は、別の場所にがんができる可能性も高くなるので、定期的な検査が推奨される。
定期的に検査を受けることで、9割がた以上大腸がんは治癒する。
施設によっては、CTコロノグラフィー検査で、CTで大腸をスキャンする検査もあるが、小さなポリープや平坦なポリープなどの病変は見つけにくい。
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はじめての内視鏡検査
問診票の記入
一般的な問診票と同様、アレルギー・高血圧・糖尿病の有無など、基本的な質問事項にこたえる。
問診にこたえる
記入が終わったら、食事などの生活習慣や、がんの家系状況や便の状態の問診にこたえる。
脳梗塞などを予防する薬は、ポリープ切除時に血が止まらなくなることがあるので、休薬をしたり工夫をする必要がある。
検査の説明
問診のあとは、検査の説明。
そして、検査当日までの禁止事項の説明を受ける。
検査の前々日は、線維の多い野菜や種のある果物は控える。
前日は、これらに加え、乳製品やアルコールも控える。
検査当日は、何も食べずに、水分をよく摂る。
同意書に記入して終了。
腸管洗浄
便秘など大腸の調子が悪い場合は、前日に腸管洗浄剤を飲む。
当日は、腸管洗浄剤約1.8リットルを2時間かけて飲み、大腸をきれいにする。
病院によっては、自宅で飲む場合もある。
内視鏡検査
「押されている感がすごい」と番組で受けたかたがコメント。
盲腸まで診ながら挿入したら、戻りながら細かく検査。
悪性になる可能性のある4ミリのポリープを切除されたかたも。
切除したポリープは、病理検査に出し、悪性かどうかを詳しく調べる。
検査後は
検査後は、水分の補給をして、消化に良い軽い食事からはじめる。
ポリープを切除した場合は、2週間は激しい運動や飲酒を控える。
便通が良くなることも?
内視鏡検査のために、大腸を空っぽにするよう洗浄すると、腸内細菌のバランスが変わって便通が良くなる場合もあるという。
ただし、同じ食生活を続けていると2~3か月でもとに戻ることも多い。
一度ポリープができると、またできやすい。3~5年に1度は内視鏡検査を受診するのがよいという。
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