NHK「助けて!きわめびと」で、『夫の不調』と題して、男性の更年期障害が取り上げられた。
40歳を過ぎてからのイライラ、無気力、発汗、不眠などの原因不明の調子の悪さは、男性更年期のせいかもしれないという。
40歳以上の男性のうち、6人に1人が該当すると言われている。
女性だけでなく、男性にも更年期がある。
順天堂大学医学部附属浦安病院の辻村晃先生が、気づいてサポート、接し方でサポート、生活習慣でサポートの3つの極意を紹介してくれた。
気づいてサポート
以前よりも怒りっぽくなったなど、自分自身よりも家族が気づくことの方が多い。
男性更年期にどんな症状があるのかを、家族が知っておくことが望ましい。
男性更年期の代表的な症状
・頭痛
・イライラ
・無気力
これらの精神的な症状がメインになることが多い。
・不眠
・発汗・・・暑い寒いが他の人とあわず、一人だけ汗をかく
・メタボ
・頻尿
・性機能低下
男性ホルモンはゆるやかに減少
男性ホルモンのテストステロンは、20歳ごろをピークに徐々に減ってくるので、どこで更年期の症状が出てくるかは人によってそれぞれ。
男性更年期はおちついてくる人もいるし、適切な処置により改善する人も多い。
男性ホルモンはみんなゆるやかに落ちてくるが、だからといってすべての人が更年期の症状が出るわけではない。
気づかないと・・・
男性ホルモンの95%はテストステロン。
このテストステロンは、骨・筋肉・血液や精子を作り、やる気や判断力も高める。
更年期に気づかないでいると、特に多いのがメタボになるという。
メタボになると、高血圧にも高血糖にもなりやすく、コレステロールが上がり動脈硬化になり、狭心症や心筋梗塞につながり得る。
男性更年期チェーンシート
(1)いつもなんとなく調子が悪そう
(2)よく体の節々が痛いと言う
(3)やたらと汗をかく
(4)寝つきが悪い、または頻繁に眠そう
(5)最近メタボ腹がひどくなった
(6)新聞が読めなくなった・・・視力が悪くなるのではなく、新聞を読もうとするとある程度集中力が必要。疲れが出ていると新聞をうまく読めない。
(7)しょっちゅうイライラしている
(8)不安を口にすることが多くなった
(9)ひげの伸びが遅くなった
(10)男性機能の低下
3つ以上あてはまって日常生活に影響がでるようだと、要注意。
接し方でサポート
家族の接し方次第で、症状がよくなったりもするという。
無理強いはしず、しっかり聞いてあげる
気持ちが内向きになっていると、更年期の症状もどんどん進んでしまう。
人と話をしたり、外に出ると男性ホルモンも上がってくると言われている。
そうすると、家庭のなかで一番の理解者である奥様といろいろ話をすることで、男性ホルモンが高まって症状が取れてくると考えられる。
夫の話を流さずに、寄り添って聞いてあげることが大事。
生活習慣でサポート
男性ホルモン・テストステロンをできるだけ高めるような、生活習慣を心がける。
ほどほどな運動をする
長時間の運動や激しい運動は、男性ホルモンを消費してしまう。
ほどほどのジョギングやスクワットなどを、定期的にする。
たまねぎ、にんにく、肉、魚や、亜鉛を含んだカキやうなぎなど、男性ホルモンを摂取して軽い運動を毎日するのがよい。
カラオケがオススメ
カラオケで人と競り合ったり、ほめられると良い。
ただし、スナックとかで、お酒を飲みながら夜おそくまでカラオケするのは、かえってマイナス。
異性と接する
人と接することは、非常に男性ホルモンを高めるのに良いが、特に異性と話をすることで男性ホルモンが高まる。
奥さんと手をつないでデートなどをする。
夜ふかしをしない
寝ている間に、男性ホルモンを分泌する準備ができ、朝起きたときに分泌される。
睡眠が少ないと男性ホルモンが少なくなるので、しっかり寝たほうが良い。
病院は泌尿器科
病院で受診する場合は、前もって確認をしてから泌尿器科に行く。
血液中の男性ホルモンのチェックをして、男性ホルモンが少なくなってしないかを調べる。
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