NHK「きょうの健康」大腸がん徹底解説の1日目は、早期発見がテーマ。
大腸がんは、早期発見・早期治療ができるとほぼ100%治すことができる。
解説してくれたのは、がん・感染症センター 都立駒込病院の小泉浩一先生。
大腸がんの自覚症状は初期にはないことが多い
大腸がんの自覚症状は、すべて大腸がんが進行してから出てくる。
初期のうちには、症状がないことが多い。
大腸がんの原因
大腸がんの原因は
・加齢
・肥満
・アルコールの摂りすぎ
・運動不足
・喫煙
早期発見のためには大腸がん健診
早期発見のためには、大腸がん検診が重要。
人間ドックでも受けられるが、自治体の住民健診や職場での職域検診でも、便の検査による大腸がん検診を受けることができる。
大腸がん検診でまず行うのが、便潜血検査。
便潜血検査が陽性の場合は、大腸内視鏡検査を行う。
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便潜血検査
大きなポリープや大腸がんが発生していると、そこから出血して便に血液が混ざる。
便潜血検査は、目に見えないわすかな出血を含めて便に血液が混入しているかどうかを調べる。
調べる便は2日分。
1日目、2日目のどちらかが陽性になると、出血の原因を調べるための大腸内視鏡検査を受ける。
大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査は、小型のカメラが付いた内視鏡を肛門から大腸内に入れて大腸を観察する検査。
観察のためには便を出し切る必要があるので、検査前に1.5~2リットルの腸管を洗浄する下剤を内服する。
最近は飲みやすく、また量も少なくなっている。
この二つの検査を毎年続けていると、約9割の人の大腸がんを診断することが可能という。
大腸がんの新しい検査方法
大腸がんの新しい検査方法として、CTコロノグラフィーとカプセル内視鏡が紹介。
CTコロノグラフィーは、CT検査のデジタルデータを用いて画像処理を行い、三次元画像でがんを診断する。
内視鏡を使用せず体の外から診断するので、痛みを感じることがない。
カプセル内視鏡検査は、口からのカプセルを飲み込んで大腸を通過するときに撮影する。
朝カプセル飲むと、夕方までには大腸内をすべて撮影できる。
撮影された画像データは、カプセル内から体外のデータ受信に送られる。
ただし、カプセル内視鏡検査は、大腸内視鏡検査ができなかった人に限り保険適用になる。
CTコロノグラフィーは保険適用されているので、内視鏡検査を受けたくない場合は受けることが可能。
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