4月14日のBS朝日「みんなの家庭の医学」は、地上波で2016年2月に放送された「顔の○○が弱ると全身が衰える!身体を老けさせない秘密SP」。
顔の口のなかの舌が弱ると全身が衰えて、全身の老化を加速させてしまうという。
解説してくれたのは、日本歯科大学の菊谷武教授。
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舌が弱るとは?
私たちが舌と思っている部分は、氷山の一角のようなもの。
舌は全部筋肉の塊で、あごの下まで、そしてのどのつけ根あたりまでつながっている。
普通の筋肉は線維が一方向に走っているが、舌の筋肉は三次元的にさまざまな方向に並んでいる。
いろんな形をすることができるのは、筋肉がいろんな方向に並んでいるため。
舌が自由に動けるのは、ものを食べるときに複雑に動いて咀嚼を助ける働きをするため。
しかし、舌の筋力が弱ると、ものが食べづらくなるどころか、全身の筋力の衰えにつながってしまう。
舌の筋力が衰える生活習慣
舌の筋力が衰える原因の一つに、ある生活習慣があるという。
その生活習慣に、舌だけでなく全身の筋力低下を起こす原因も隠されている。
それは、咀嚼回数や会話が少ないこと。
よく噛むためには、舌が縦横無尽に動かなければいけないので、噛む回数が多ければ多いほど、舌の機能も維持できる。
また、人と会話をすればするほど、舌は良く動き、その筋力が維持される。
なぜ全身の筋力も低下するのか?
東京大学の飯島勝矢先生によると、舌などの口腔機能が少しでも衰えてくると、やわらかいものを選ぼうとする。
たとえば、歯ごたえのある肉を避けるなどして、食の偏りが出てくる。
日々のたんぱく質不足が原因で、筋肉が減ってくるという。
スルメトレーニング法
弱った舌の筋肉をよみがえらせる方法として、スルメを使った方法が紹介。
そのやりかたは
(1)スルメを1本口にくわえる
(2)舌で奥歯へ移動させ、1回噛む
(3)舌で反対側の奥歯へ移動させ、1回噛む
何度も繰り返し、飲み込みやすい柔らかさになったら終了。
1日3回行う。
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