2月24日の「ジョブチューン」は、『口の健康徹底チェック&改善』の一つとして味覚障害が取り上げられた。
味覚障害は、舌の表面にある約7千個の味を感じる小さな器官・味蕾が働かなくなり、味の感じ方が鈍くなったり、本来の味と違う味に感じてしまう症状。
気づかずに放って置くととっても危険な味覚障害について、東京女子医科大学病院の山村幸恵先生が解説してくれた。
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危険な味覚障害
塩味の感じ方が鈍くなると、知らず知らずのうちに塩分を多量に摂取し、高血圧や動脈硬化、さらに心臓病や脳梗塞の危険性が。
甘味の感じ方が鈍くなると、糖質を多量に摂取してしまい、糖尿病の危険性が。
3人に1人が隠れ味覚障害
大学生300人を対象にした調査で、およそ3人に1人が軽度の味覚障害という調査があるという。
高齢者に多いが、若い人も味覚障害になる。
舌にある味を感じる器官である味蕾は、歳をとると減ってしまい、80歳では20歳の半分というデータもある。
味覚障害は放っておいた器官が長くなればなるほど、治りにくくなるという。
味覚障害チェック
自宅でもできる簡単なチェック方法がある
500mlの水に砂糖を5g溶かしたものと、同じく500mlの水に塩1gを溶かした水を飲んでみて、甘さやしょっぱさを感じ取れれば正常。
この味がわからないと、味覚障害かもしれない。
味覚障害予備軍チェック
将来、味覚障害になってしまうかもしれない、味覚障害予備軍がわかるチェックリストがある。
そのチェック項目は
・こってり系・激辛料理が好き
・サプリメントをよく飲む
・ファーストフードやインスタント食品がよく食べる
・よく噛まないで食べる
・常用している薬がある
1つでも当てはまると、味覚障害予備軍。
特に、こってり系・激辛料理が好きにチェックが入る人は、すでに味覚障害かもしれない。
辛いものを平気で食べられるということは、辛さを感じにくくなっているかもしれない。
味覚障害予防に亜鉛
亜鉛を多く含む食べ物をたべると、味覚障害の予防になる。
亜鉛は、身体が新しい細胞を作るときに欠かせないミネラル。
味蕾は新陳代謝が盛んな組織なので、亜鉛が不足すると真っ先にその影響を受けて、正常な味蕾が作られなくなってしまう。
亜鉛を多く含む食べ物
亜鉛を多く含む食材として紹介されたのが、牡蠣。
1日に3~4個食べるとよい。
他には、牛のひき肉、豚レバー、卵、チーズ、大豆製品などにも多くふくまれ、これらをバランスよく食べるのが重要。
ただし、アルコールは肝臓で分解されるときに亜鉛が消費されるので、ほどほどにする。
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