食事中にむせたり、錠剤が飲みこみにくい、痰がからまりやすいということが増えてきた人は、のどが衰えてきている危険性がある。
喉が衰えてくると飲み込む力が低下し、その結果、食べ物や飲み物が誤って気管に入る誤嚥を起こしやすくなる。
肺炎で亡くなる高齢者の7割が、誤嚥性肺炎を患っているという。
さらに、夜間の就寝中に気付かないうちにだ液が気管に流れ込む、いわゆる「隠れ誤嚥」が大きな問題という。
寝ている間に肺に侵入しただ液が炎症を起こし、肺炎になってしまう。
池袋大谷クリニックの大谷義夫院長が、のどの衰えを防ぐのどトレーニングを教えてくれた。
【関連記事】
・ソレダメ!風邪の予防法 帰宅時に顔も洗い、食後に毒だしうがいをする
・ソレダメ!風邪っぽいときは、軽い運動と豚肉のしょうが焼き
飲みこみ力チェック「ごっくんテスト」
のどが衰え始めるのは40代から。
のどの状態をチェックする「ごっくんテスト」のやりかたは
(1)手をのどぼとけに置き、だ液をごっくんする
(2)30秒間で何回できるかを数える
8回以上だと問題なし、7回以下は注意が必要。3回未満は要注意。
30秒間だが、高橋真麻さんがコメントしていたように、20秒すぎてからの後半がきつい。
だ液そのものが少ないと飲み込みにくいが、だ液が少なくなると免疫的に風邪もひきやすくなり、さらには肺炎にもなりやすいという。
あご上げイー体操
のどのトレーニングの一つめは、のどぼとけ周囲の筋肉を鍛える「あご上げイー体操」
そのやりかたは
(1)両手の親指をあごの下におく
(2)あごを引きながら、両親指を持ち上げる
あごと親指で、押しあいっこする。
(3)口を真横にイーっと開いて5秒間声を出す
奥歯を噛みしめながら、のどぼとけが力が入る
これを3回以上繰り返す。
ハイトーンボイストレーニング
高い音を出すと、のどぼとけが上下に動くので、のどの周りの筋肉を鍛えることができる。
特に高低差のある歌が良い。
口を大きく開けて、喉を意識して歌う。
コメント