2月9日の「あしたも晴れ!人生レシピ」で、認知症予防によいと言われている料理として地中海料理をベースにした認知症予防鍋が紹介された。
解説してくれたのは、管理栄養士の田中史子さん。
認知症予防のポイント
地中海料理といえばオリーブオイル。
オリーブオイルに含まれるオレイン酸は、アルツハイマー型認知症の原因となる脳内の有害物質アミロイドβを減らす効果が高いと言われている。
全粒粉をつかったパンやパスタは、食物繊維を豊富に含んでいて、血糖値の急激な上昇を抑えてくれる。これにより、認知症の発症リスクを高める糖尿病を予防することにつながる。
魚介類に含まれるEPAは、血管や血液を健康に保つ効果があると言われ、血栓ができるのを防いでくれる。脳にたくさんの血液が送られることで、脳の神経細胞が活発に働くようになる。
肥満を防ぎ、血管を守る食事が、認知症の予防に効果的。
認知症予防鍋の具材
オリーブオイル、にんにく、たい、えび、はまぐり、スイスチャード、カラフルミニトマト、オリーブの実、しいたけ、豆腐、ゆず。
オリーブの実にはマスリン酸という成分が入っている。
マスリン酸は、認知症予防になったり、関節の炎症も抑えたりするという。
熟していない緑色のミニトマトには、筋肉の萎縮をふせぐトマチジンが含まれている。
筋肉が衰えると脳への神経伝達が鈍くなるので、運動とともに摂取するのが大切。
スイスチャードは、βカロテンを多く含むほか、カルシウム、ミネラル、鉄分なども豊富で、丈夫な骨作りや貧血などに効果が期待できるという。
ゆずの皮に含まれるノビレチンは、記憶障害の改善が期待できる成分。
認知症予防鍋の作りかた
(1)オリーブオイルを鍋全体にいきわたるように入れる
(2)薄切りのニンニクを焦がさないように、弱火で香りが立つまで炒める
(3)昆布、干ししいたけ、かつおぶし、あごで取った和風だしを、鍋のふちからそっと加える
(4)ひと煮立ちさせたら、たい、はまぐり、えび、しいたけ、豆腐を入れる
(5)続いて、オリーブの実やカラフルミニトマト、スイスチャードを入れる
(6)鍋に火が通ったら、柚子を皮ごと千切りにしていれて完成
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