1月18日の「主治医が見つかる診療所」で、血管を若返らせる2大食材として、魚と肉が紹介された。
魚は青魚のEPAやDHAが有名だが、肉とはいったい?
魚については鈴木たね子農学博士、肉についてはこくらクリニックの渡辺信幸院長が解説してくれた。
EPAやDHAは朝摂るほうが吸収率が高い
サバなどの青魚に多く含まれるEPAとDHA。
EPAは血栓の発生を予防し、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らして、血管の柔軟性をアップする働きがある。
DHAは、記憶力の向上や認知症の予防などの効果が期待できる。
魚を食べるタイミングは、朝食べるほうが良い。
マウスの研究では、朝摂ったほうがEPAとDHAが効果的に吸収できるという。
旅館で朝食に出てくるアジの開きは、科学的にも理にかなっている。
かまぼこのタンパク質がとても良い
かまぼこ、ちくわやはんぺんの原料であるスケトウダラは、筋肉量を効果的に増やすことが期待できる。
また、スケトウダラのタンパク質は、丈夫な血管を作るのにも役立つとのこと。
干物
生の状態から干物に加工しても、EPAとDHAの含有量はほぼ変わらない。
乾燥させるとタンパク質が分解されて、うま味成分アミノ酸に変化しておいしさもアップする。
鮭
鮭の身が赤いのは、アスタキサンチンのため。
アスタキサンチンは抗酸化作用があり、老化を防止し、血管をしなやかにすることで動脈硬化も予防してくれるという。
肉中心の生活で血管も若い?
渡辺医師によると、お肉に含まれる動物性たんぱく質と動物性脂質が、血管の弾力を増して血管が若返るという。
そう語る54歳の渡辺先生の血管年齢を測定すると、なんと20歳。
ある日の渡辺医師の朝食は、フランクフルト、唐揚げと、生卵入り野菜スープ。
食べ物が体のなかで分解・消化される際には、体内の脂肪がエネルギーとして使われる。
ごはんなどの炭水化物に比べ、肉のタンパク質はより多くのエネルギーを消費するため、エネルギーの燃焼時に出る熱でより効率的に体を温めることができるという。
寒い時期の朝食は、肉食がおすすめとのこと。
ミズーリ大学の研究では、脂肪の少ない肉や卵の高タンパク質の朝食を摂ると、満腹が持続し間食も少ないというデータも。
フランクフルトも唐揚げも、小さく切って、30回噛んで食べる。
こうすることで、肉本来のうま味が味わえ、よく噛むことでだ液の分泌が増える。
だ液のなかにはラクトフェリンという物質があり、抗菌作用や抗ウイルス作用がある。
ステーキの脂身は一緒に食べる
血管の改善のために、ステーキを食べるときは脂身もよけずに食べる。
動物性の脂にはオレイン酸が入っていて、動脈硬化の予防になる。
オレイン酸は悪玉コレステロールを減らしてくれる。
豚肉はパイナップルと一緒に
パイナップルのパパインという酵素が、豚肉のタンパク質を分解してポークペプチドを作る。
このポークペプチドは脳の血栓を予防したり、肝臓の働きを強くするという。
ラム肉はダイエットに
ラム肉には、脂肪燃焼の仕掛け人ともよべるカルニチンが豊富。
カルニチンは脂肪の燃焼を助けるため、代謝がアップする。
ビタミンA豊富な鶏肉
鶏肉は、豚肉や牛肉に比べてビタミンAが豊富。
鼻やのどの粘膜を正常に保つ働きのあるビタミンAは、鶏肉の皮の部分に多く含まれている。
3倍タンパク質が凝縮・ビーフジャーキー
ビーフジャーキーは水分が飛んだ干し肉なので、コンパクトになっていてしかも保存も利く。
同じ重さのタンパク質が加工前に比べ3倍以上。
塩分控えめのタイプもある。
酒の席ではまず鶏皮
鶏皮に含まれるナイアシンという成分は、アセトアルデヒドの分解を助けてくれる。
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