11月30日の「主治医が見つかる診療所」で、かぜと間違いやすい、命にもかかわる呼吸器の病気の予防法や見分けかたが紹介された。
若い人にも増えている死の危険のある肺炎として、誤嚥性肺炎が取り上げられた。
解説してくれたのは、池袋大谷クリニックの大谷義夫院長。
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誤嚥は食事中だけでなく、睡眠中にも
誤嚥は、食べ物やだ液などが誤って器官の中にに入ってしまうこと。
誤嚥を繰り返してしまうと、細菌が肺で炎症を起こしてしまう。
誤嚥性肺炎の患者の7割は自分が誤嚥したことに気付いていない。
誤嚥は食事中だけでなく、睡眠中に細菌を含んだだ液を誤嚥してしまう「隠れ誤嚥」がある。
誤嚥性肺炎は老人性肺炎ともいわれるが、のどの力が衰えるのは40代から。
睡眠時無呼吸症候群のためうつ伏せや横向きで寝ると、胃の中の食べ物が逆流しやすく、またアルコールを飲むとのどの力が弱まって誤嚥しやすくなるという。
誤嚥性肺炎の予防法
横向きに寝るときは、左側を下にして寝る。
胃は左側に膨らんでいるため、左を下にして寝た場合は逆流はしにくいが、右側を下に寝ると逆流のリスクが高くなる。
ひめのともみクリニックの姫野友美院長によると、誤嚥の予防に葉酸と言う栄養素が重要な働きをしているという。
葉酸は、ほうれん草、キャベツなどに含まれる。
葉酸は熱に弱く水に溶けやすいため、なるべく生でサラダなどで食べるのがおすすめ。
・のどの筋力を鍛える「アゴ押し上げ体操」
(1)両手の親指をそろえてアゴの下にあてる
(2)アゴと親指で押し合うようにして、口を横いっぱいに広げて「イー」と10秒間声を出す
これを1日5回行う。
・ベロまわし体操
(1)口を大きく開けて、舌を左右上下に大きく動かすだけ
これも1回10秒を5回行う。
飲み込むたのの舌の奥の筋肉が鍛えられる。
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