11月28日の「予約殺到!スゴ腕の専門外来SP」で、アルツハイマー病の危険度がどれくらい高まっているかを調べる血液検査が紹介。
さらに、認知症予防のための、シナプソロジーという運動が紹介された。
解説してくれたのは、メモリークリニックの朝田隆理事長。
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軽度認知障害(MCI)
認知症は全部で70種類以上あり、そのうちアルツハイマー病が一番多く3分の2を占める。
そのアルツハイマー病に対してどれくらい危険度が高まっているかがわかるのが「MCIスクリーニング検査」
MCIとは、Mild Cognitive Impairment(軽度認知障害)の略。
そもそも認知機能は加齢とともにだれでも自然と衰えていくが、認知症はその程度が急激にはやくなり、介護なしでは生活できなくなった状態。
軽度の認知障害MCIは、放っておくと認知症になってしまう一歩手前の状態。
もの忘れなどの症状から自覚する人も、自分では気づかずに家族に指摘されるまで見過ごす人もいるが、MCIと診断されたおよそ40%の人がその後の5年間で認知症を発症するという。
ただ、MCIは早期であれば努力することによって改善できる。
MCIを診断できる血液検査
アルツハイマー型認知症の原因物質アミロイドβは血中に含まれる量が非常に少なく、これまでの血液検査ではMCIかどうかわからなかった。
しかし、近年アミロイドβが増えるとそれを撃退しようとするたんぱく質も増えることがわかり、そのたんぱく質の量を測定することで、MCIの危険度を診断することができる。
番組では、西岡琢磨さんが検査を受け、認知症の心配はないという判定を受けた。
認知症予防「シナプソロジー」
自宅で簡単にできる認知症の予防運動として「シナプソロジー」が紹介。
シナプソロジーは、2つの異なった運動を同時に行う「デュアルタスク」に、朝田先生が独創性を加えたもの。
五感から入ってくる刺激や、考えるとか記憶するといった認知機能にどんどんを与えていくことで、脳を活性化するという。
どんどん刺激が変わっていくので、とまどったり間違ったりすることもあるが、間違うほど脳が活性化する。
すりすりとんとん
シナプソロジーとして「すりすり とんとん」のやり方が紹介。
そのやりかたは
(1)イスに座り、右手を出しももを「とんとん」とたたく。
(2)左手で、ももを「すりすり」する。
これを同時に行う。
(3)合図とともに、左右を反対にする。
(4)今度は「すりすり」も「とんとん」も、手を少し浮かして行う。
皮膚からの反応がなくなると、フィードバックがなくなるので脳がさらに混乱する。
この混乱がいっそう脳を活性化する。
面倒くさい病は認知症一直線
認知症を予防するために、日常生活のなかで気を付けることとして、面倒くさいことをやる。
たとえば、決済のときにカードではなく、現金でピッタリになるように、あるいはお釣りが最小限になるようにする。
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