11月14日の「たけしの家庭の医学」で、血管の老化を止める最新情報として、高血糖を予防する栄養素と動脈硬化を防ぐ栄養素が紹介。
高血糖を予防する栄養素としてβクリプトキサンチン、さらにβクリプトキサンチンを多く含む食材としてみかんが紹介された。
解説してくれたのは、旭川医科大学の太田嗣人教授。
食べ物の色と健康の関係
医学界で、食べ物の色と健康の関係が注目されている。
食べ物の色は、その食材に含まれる栄養素と密接に結びついている。
血糖値改善にβクリプトキサンチン
血糖値をおさえてくれる色として紹介されたのが、黄色。
黄色の食べ物を食べている人は、Ⅱ型糖尿病の発症リスクが57パーセント低下したという研究結果も。
黄色い食べ物に多く含まれる栄養素として、βクリプトキサンチンというものがある。
旭川医科大学の太田嗣人教授によると、βクリプトキサンチンが血糖値を低下させることがわかってきたという。
血糖値の高い人は細胞の中で炎症が起きている場合があり、この炎症が血糖値の上昇を抑えるインスリンの効きを悪くしている。
βクリプトキサンチンは、この炎症を鎮めインスリンの効きが改善する効果が期待されている。
βクリプトキサンチン食材「みかん」
βクリプトキサンチンを効果的に摂る食材として、みかんが紹介。
そもそもβクリプトキサンチンはかんきつ類に多く含まれているが、研究の結果みかんに特に多いことがわかってきた。
しかも、一番甘くておいしい果肉の部分に多く含まれている。
静岡大学農学部の加藤雅也教授によると、βクリプトキサンチンと糖度には相関関係があり、甘いみかんのほうがβクリプトキサンチンを多く含む傾向にある。
みかんはどれくらい食べると良い?
糖度が高いということは、それだけ血糖値を高くしてしまう可能性もある。
みかんは、一日に3個まで食べるのがおすすめという。
太田先生によると、3個でβクリプトキサンチンをしっかり摂取でき、糖分の摂取としても問題ないと考えられるから。
βクリプトキサンチンは脂溶性の栄養素なので、3回にわけて毎食後に食べることで食事の脂分といっしょに吸収されやすいという。
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