実は、人間にとって37℃が一番良い体温という。
体温が下がると新陳代謝が落ち、ダイエットや美肌に悪影響を及ぼす。
体温が1℃下がると、免疫機能は30%も低下、35℃台まで下がるとがん細胞の活動が活発になり、寿命を縮める要因にもなる。
11月4日の「世界一受けたい授業」で、東京有明医療大学の川嶋朗教授が体温を上げる4つの習慣を教えてくれた。
風邪の引き始めはお風呂に入るほうが良い
入浴で体温が上がると酵素の働きが良くなり、免疫機能だけでなくリンパ球も増加。
治りをより早める効果が期待できる。
38~40℃のお湯で最低10分の全身浴がおすすめという。
ストレスが日本人の体温を下げている
日本人の平均体温は1957年は36.89℃であったが、2013年は36.21℃と低下している。
その原因として指摘されたのが、ストレス。
ストレスが長時間かかると血管が収縮し、結果として体温が下がってしまうという。
体温をアップさせる朝の生活習慣
長時間の二度寝を避ける。
目覚めに向かって自律神経が切り替わってゆっくりと体温が上がるが、長時間二度寝をしてしまうと自律神経が元に戻ってしまうので体温が上がりにくくなる。
朝の光を浴びると自律神経のサイクルが整うので、起きたらすぐにカーテンを開ける。
朝のシャワーも効果的。
特に、腰の割れ目の上にある三角形の仙骨には、内臓の血流をコントロールする神経が通っていて、体温の上下に大きく関わっている。
シャワーのお湯で1分間、徐々にその温度を上げていくのが体温アップに効果的という。
体温をアップさせる食生活
生野菜は水分が多く体温を下げてしまう。
体温を上げるにはタンパク質を摂ることが大事。
特に、血流改善が期待できる納豆ご飯がおすすめ。
どんな鍋にもかたくり粉でとろみをつけると、長く体を温めることができる。
だし汁にとろみをつけたあんかけ鍋にすると、だし汁そのものよりも保温性が高く、熱をもったまま胃腸に入っていって長く体を温めることができる。
服装を変える
ダウンジャケットを着る場合は、その下を薄着にする。
羽毛を温かく感じるのは、体温で羽毛が温まって膨張することで周囲の温かい空気の層が出来てくるから。
厚着だと衣服の分だけ熱が伝わらず、空気の層が薄くなってしまって、温かい空気が溜まりにくくなってしまう。
羽毛布団でも同じことが言える。
羽毛布団の下に毛布をすると、寝ているときの体温が毛布に遮断され、羽毛布団に温かい空気の層が作れず保温性が落ちる。
羽毛布団は直接体に触れていたほうが羽毛が膨らむ。
毛布は羽毛布団の上からかけたほうが保温性が高い。
体温を高める運動
最後に、体温を高める運動として「上向きスキップ」が紹介。
上向きスキップのやりかたは、上を向いてその場でももを高く上げてスキップをするだけ。
スキップすることで、下半身の筋肉をしっかり動かせる。
それだけではなく、ふくらはぎの筋肉はポンプの役目をしていて血液の流れがよくなって体温が上がる。
また、上を向くことで気道が確保され、呼吸がゆっくりと長くなる。
これによりリラックスすることで、血管が開いて血流が改善する。
1日10回朝食前に行うのがおすすめとのこと。
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