健康診断の結果では正常であっても、血圧が異常に急上昇してしまうことがある。
10月4日の「ガッテン」では、危険な血圧サージについて特集された。
解説してくれたのは、自治医科大学医学部の苅尾七臣教授。
血圧サージとは?
サージとは、スイングするような上昇のこと。私たちは常に血圧の変化の波のなかにいるが、その血圧の波が激しい高血圧の波となって押し寄せることがある。
高い圧力の巨大な波が襲い掛かると、血圧が極めて高い状態が長時間続いてしまう。
サージのあるところに、循環器疾患のリスクがある。
55mmHgを超える急上昇は危険
朝起きてから2時間の平均血圧が、夜寝ているときの血圧と比べて55mmHg以上高いときは危険。
モーニングサージ
朝は交感神経が緊張していて、血圧を抑制する力が一番弱い時間帯。
起きるだけで血圧は20mmHgほど上がるので、たばこや前日の深酒や睡眠不足などが積み重なると、55mmHgは簡単に超えてしまう。
あわてて起きたり、寒いところも危険。寒いトイレで踏ん張ったり、寒い朝たばこを吸いながら新聞を取りにいったりしたときに心筋梗塞を起こしてしまう人もいるとのこと。
サージのピークを下げる
リスクの重なりを減らす。
大きいサージのピークというのは、個々のサージの積み上げになっている。
個々のサージを少し減らすというのも大事だが、個々のサージをバラバラにするという両方のアプローチが必要になる。
血管をやわらかくする
血管の状態がやはり大事で、同じ血圧が変動していても血管が柔らかければ、血圧がギュッと上がったときにシュッと吸収してくれる。
血圧を柔らかくするには、まず運動。有酸素運動が効果的。
運動をすると血流が速くなり、血管の細胞を刺激する。
すると、一酸化窒素が放出されて、血管がやわらかくなる。
血圧上昇予防方法
血圧上昇予防として、ベルトをゆるめたり、スリッパをはいたり、深呼吸したりする。
5秒に1回のちょっと速めの深呼吸を6回行うのがおすすめとのこと。
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