10月2日の「あさイチ」は『美と健康が手に入る!?“攻め”の間食』と題して、間食について特集。
番組後半では、我慢できない甘いものにどのように対処するとよいかなどが紹介された。
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甘いものが我慢できない
食べたくてどうしようもない甘いものを、どうしたら我慢できるか?
広島修道大学の今田純雄先生によると、なんと「我慢しちゃいけない」とのこと。
いつも頭にダイエットがあって食欲を抑えてことから、食べることをきっかけにして、抑えていたフタが外れたかのように爆発的に食べ始める場合がある。
これを脱抑制という。
この現象は、自分の意志とは関係なく誰にでも起こり、さらに一度だけでなくそれを繰り返し抜け出せなくなる恐れもある。
我慢できると思うのは錯覚で、我慢できるものではないという。
食欲は意識下のもの
脳で食欲が作られる仕組みを研究している筑波大学の櫻井武先生によると、食べるか食べないかはある程度意志の力が及ぶが、食欲自体は意識下のもの。
私たちが普段感じている食べたいという欲求には、生きるための食欲とそうでない食欲がある。
普段私たちが感じる空腹は、血液中の糖の濃度が関係していて、濃度が一定のレベルまで下がると脳の視床下部が感知し食欲を作り出す。
このほかにも内臓や全身の細胞が栄養不足になると、それぞれのホルモンを通じて脳に信号を送り食欲を形づくっていく。
食欲は生物が生き残っていくために絶対必要なもので、本来、食欲に応じて適切な量を食べるようにできている。
どうして食べたくなる?
さほどおなかが空いていないのに、どうして食べたくなってしまうのか?
大好物が目の前にあると、報酬が目の前にある状態なので、脳の中でドーパミンが分泌される。
ドーパミンは人間の快楽を司る部分に向けて放出され、食べたいという欲求を作り出す。
この欲求はとても強力で、逆らうことが難しい。
ドーパミンは報酬を確保するか、手に入らないと認識するまでで続けるという。人にあげてしまうというのも一つの作戦。
普段は200キロカロリーの間食を倍食べてよい日を定期的に設ける「ご褒美作戦」も。不定期でもよいが、事前の計画が大切で思いつきはダメとのこと。
遠ざかる作戦
ご褒美の日以外にできる工夫として紹介されたのが、「遠ざかる作戦」
目の前にあるとドーパミンが出てしまって欲望を抑えられないので、近づけずに遠ざけておけばよい。
・視界に入れない・・・リビングなどにお菓子を置いておかない
・保管は最小限に・・・冷蔵庫や食器棚などに、余分なお菓子をストックしない
・スーパーやコンビニに寄らないで帰る・・・用がないときは、道を変えてでも寄らないようにする。洋服屋さんなどに寄って関心をそらすことも有効だと
間食を味わい尽くす
最後に、間食を味わい尽くすポイントが紹介。
それは、食レポのように目、鼻、口、頭で楽しむこと。
ゆっくり食べて、目で見た時の食べ物そのものや器、香り、食感、さらには、有名シェフが作ってくれたなどの情報もひっくるめて楽しむ。
そうすると、少ない量でも満足度が高まるという。
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