7月28日の「その原因、Xにあり!」で、急激に血圧が上昇する「ピストル血圧」が紹介。
心筋梗塞や脳卒中のリスクが急上昇してしまうピストル血圧を招いてしまう生活習慣
池谷医院の池谷敏郎院長が解説してくれた。
血圧は簡単に跳ね上がる
血圧は、起床、家事、運動、ストレスなどで40から50以上も跳ね上がる。
このピストル血圧による急激な血液の圧力により、血管の壁はボロボロに傷つき、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まる。
番組では、ゲストの里見浩太朗さんや2名の一般女性の日常生活から、ピストル血圧を招いてしまう危険な生活習慣が指摘された。
朝から運動
注意すべき生活習慣の一つ目は、朝から運動すること。
池谷先生によると、ゴルフ場では脳や心臓の病気である血管事故が起こりやすく、それも最初の1~2ホールでの事故が多い。
血圧は寝ている間は下がっているが、目覚める少し前から急上昇をはじめていて、目が覚めるときには血圧はかなり高い状態になっている。
さらに運動をすれば、心臓や血管に大きな負担になる。
早朝のジョギングや布団上げでも血圧は急上昇する。
起きてから1~2時間は無理をしない。布団上げも朝食後に行う。
急激な温度変化
入浴後に扇風機にあたる、キンキンに冷えた飲み物を飲むなどの寒冷変化によって、血管に縮み、血圧が上がる。
メンタル
感情の起伏が、もっとも血圧を激しく変動させる。
(1)イライラ
イライラすると、血圧が上がりやすくなってしまう。
そんなときの池谷先生のおすすめは、「コイツにイライラしていることと自分の血管が傷つくことと、どっちが大事か1回考えてみること」
そうすると、だいたい怒りが静まるという。
(2)自分へのプレッシャー
血圧を上げないためには、あまり緊張しすぎないこと。
そのためには、あまり人に良いところを見せようとしない。
主婦でも夕食の準備などで焦って料理をすると、血圧を急上昇させてしまう。
急いで掃除をしたりすることも、血圧を急上昇させる。
(3)興奮しすぎ
喜びすぎも、ストレスがかかったときと同じような状況が起こる。
高血圧になりやすい性格
几帳面、完璧主義、負けず嫌い、せっかちといった人たちは、非常に血圧が急上昇しやすい。
血圧を落ち着かせる生活習慣
(1)好きな飲みものを飲む
(2)テレビを観てリラックス
(3)帰宅
イヤイヤ発散体操
池谷先生が、15秒でできるという、急上昇した血圧を落ち着かせる方法を教えてくれた。
ストレスを発散できるその「イヤイヤ発散体操」のやりかたは
(1)体の力を抜いて立つ
(2)上半身をイヤイヤする子どものように、ブラブラと動かすだけ
15~20秒行えば、血圧低下が期待できるという。
子どもは、イヤイヤすることでもっとも効率的にストレスを解消していると、池谷先生。
チリチリした感じになってくると、一酸化窒素NOが出て血管をしなやかに開いてくれる。
リラックスして体を動かすことで、血管内に一酸化窒素NOが発生。これが血管を柔らかくしなやかにすることで、血流がよくなり高血圧予防につながる。
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