7月31日の「ごごナマ」で、夏冷え対策としてペットボトル温灸が紹介された。
お湯を入れたペットボトルをツボにあてるだけで、火を使わずに手軽にお灸の効果を得られるという。
解説してくれたのは、鍼灸師の若林理砂さん。
ペットボトル温灸の作り方
(1)オレンジ色の蓋のペットボトルを用意する。
オレンジ色の蓋でないペットボトルは、お湯を入れると危ないので使わない。
(2)沸騰寸前のお湯2に対して、水を1の割合で加えて60℃のお湯にして、ペットボトルに注ぐ。
台所のシンクにペットボトルを置くなどして、やけどに気をつけながら行う。
(3)こぼれないようにギューっとフタをしめて完成。
詳しくは、NHK「ごごナマ」公式ホームページのペットボトル温灸術 準備と当て方へ
冷房による冷えを改善するツボ
冷房による冷えを改善するため、自律神経の働きをよくするツボを刺激する。
(1)大椎(だいつい)・・・首を前に倒したとき、最も出っ張るところの真下のくぼみ
ペットボトルを1回3~4秒を当てるのを、3~4回繰り返す。
熱いと感じたら、我慢をせずにすぐに外す。
(2)中脘(ちゅうかん)・・・一番下の肋骨が合わさるところとおへそを結ぶラインのちょうど真ん中
中脘(ちゅうかん)は胃腸を調えるツボでもある。
ツボの場所はピンポイントだが、ペットボトル裏の広い面を当てることで慣れていなくてもだいたいの効果を出せるのであまりこだわらずにペットボトルを当ててよい。
(3)膻中(だんちゅう)・・・4番目の肋骨の中心
男性の場合は左右の乳首の中間。女性の場合は肋骨の間を上からゆっくり押していって響くところ
1年中冷えに悩む人におすすめのツボ
(1)湧泉(ゆうせん)・・・足の指をすぼめたとき、最もくぼみが深くなるところ
(2)三陰交・・・内くるぶしから指4本分上
肩こりにきくツボ
(1)合谷(ごうこく)・・・手の親指と人差し指の間の、人差し指の骨の際
(2)手三里・・・ひじをまげたときのしわから指3本分下で、一番筋肉が盛り上がっているところ
(3)肩井(けんせい)・・・大椎と肩の先端を結ぶラインの中間
ペットボトルを肩に担ぐように乗せると、だいたい当たる。
肩をいきなり温めるのではなく、遠くから温めていく。
イライラを鎮めるツボ
イラっとしているときは、心臓がバクバクしたり血圧があがったりするが、そういう状態を手首のほうにあるツボを温めることで
(1)労宮(ろうきゅう)・・・卵をのせるようにてのひらをすぼめたとき、最もくぼみが深くなるところ
(2)内関(ないかん)・・・手首の付け根のしわの中央から、指三本分ひじ側の腱の間
(3)神門(しんもん)・・・手首の内側、小指側の骨よりもちょっと内側のくぼみ
温灸は治療ではないので、改善しない場合は医者に診てもらうようにとのこと。
イライラを鎮めるツボは3つとも手で、温灸もやりやすそう。
給湯器が使えるときは、60℃のお湯をそのままペットボトルに入れて、会社のデスクででも実行できそうだが、お湯で火傷してますますイライラすることだけは避けたい。
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