7月26日の「ホンマでっか!?TV」は、夏の汗とニオイがテーマ。
常識として確認しておきたいことや、紅鮭やリンゴ酢などすぐに試してみたいことから、近い将来のがん検査など自分の力ではどうにもならないが期待できることまで紹介されたが、そのなかで気になることをまずはチェックしておこう。
汗は渇いたハンカチ・タオルで拭かない
疲労評論家・梶本修身先生によると、汗は皮膚の上で蒸発するときに熱を奪い、体温を下げてくれる。
汗を乾いたハンカチやタオルでふき取ってしまうと、汗が蒸発できずに体温を下げられないので、水道水などで湿ったタオルで拭く。
そうすると、汗は取れるが水分が残るので、これが蒸発するときに体温を奪ってくれる。
運動習慣で発汗機能を維持
汗を上手にかけない人が増えて、熱中症像がの大きな要因になっている。
エアコンのきいた部屋に長時間いると、発汗機能が鈍ってしまって必要なときに汗がかけなくなる。
普段から、少しずつ運動して汗をかくことを習慣付けると、発汗機能を高く維持できる。
女性はバスト臭に注意?
マーケティング評論家の牛窪恵先生によると、女性は胸の谷間のバスト臭に注意が必要。
汗というとワキの臭いを気にするが、ワキの汗は拭ける。
バストの汗は人前では拭けないが、胸はニオイの原因菌が繁殖しやすい。
特に乳首のまわりにはアポクリン汗腺が多く、ブラを清潔に保っていないと雑菌が繁殖しやすい。
毎日洗えない人は、柑橘系の香りで錯覚させる。
あるいは、母乳の香りに近いバニラの香りを漂わせると男性をクラっと引き付けるという。
バニラエッセンスやベビーパウダーの香りも近いと言われている。
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母乳を含む汗のニオイは周囲の女性の性欲を高める?
脳科学評論家の澤口俊之先生によると、母乳のにおいを含めた汗によって、周りの女性の性欲が高まるという。
母乳を含む汗のニオイを嗅ぐと、自分も子どもを産みたいと思う傾向がある。
汗かきになるかは3歳までに決まる
肥満治療評論家の工藤孝文先生によると、大人の汗かきは3歳ぐらいまでに決まる。
汗腺の数は3歳までの間に決まる。
小さいころ暑い場所で育つと汗腺が多く、寒い地方で育つと汗腺が少ない。
汗をかきにくい子どもは攻撃的な性格になりやすい?
澤口先生によると、幼少期に汗をあまりかかない子どもは、後々攻撃的になりやすい。
言葉の暴力を発しやすい子を調査すると、幼少期にあまり汗をかいていなかった傾向があるという。
工藤先生によると、東洋医学的には、汗をかけず体内に熱がこもるとイライラしやすい。
体臭で体の疲労度がわかる
梶本先生によると、疲労が蓄積すると内蔵機能が低下し、アンモニアが体内で蓄積されやすい。
これが汗のなかに入り込んで出てしまうと、ツーンとした疲労臭がする。
この疲労臭には、デオドラント効果のある制汗剤があまり効かない。
デオドラント効果の制汗剤は、繁殖した菌を殺菌することによってニオイを抑えるが、疲労臭の場合はアンモニアの臭いなのでなかなか効かない。
疲労臭の解決には、疲労を回復させることと、アンモニアの代謝を促進するオルニチンを摂取すること。
しじみやチーズに含まれている。
制汗剤をつけてもなんか臭うときは、疲労しているんじゃないかと疑う。
【関連記事】
・あしたも晴れ!人生レシピ 疲労臭にオルニチン、ミョウバン水 自分の臭いを調べる方法
草むらにはサンダルで行かない
生物学評論家の池田清彦先生によると、ニオイはタイプがあり虫が寄ってくる人と寄ってこない人がいる。
寄ってくる虫でこわいのは、スズメバチ、アブ、マダニ。
特にマダニは、重症熱性血小板減少症候群のウイルスを媒介する。
夏に草むらなどに入るときには、サンダルで行かない。
がんのニオイに集まる線虫が発見された
梶本先生によると、体長1mmの線虫ががんのニオイに引き付けられて寄ってくることがわかったという。
この性質を利用したがん検査の開発が進んでいる。
自分の尿を1滴出すだけで、その尿に寄ってくるかどうかをみることで、がんがあるかわかるようになる。
なかなか健康診断でわからないような膵臓がんも、1滴の尿からわかる可能性が高い。
がんの種類はわからないが、すぐ病院に行くことで早期発見につながる。
【関連記事】
・NIKKEI プラスワン 線虫によるがん検査
糖質制限ダイエットで体臭が強くなる?
工藤先生によると、糖質制限ダイエットとすると、体臭がものすごく強くなるという。
糖質制限をすると糖が入ってこないので、脂肪からエネルギーを作る。
脂肪からエネルギーを作る際に、ケトン体という物質ができ、このケトン臭がニオイの原因になる。
さらに、糖質制限の場合は肉類を多く摂りがちになるので、動物性のタンパク質が腸内で分解されて、刺激臭の原因であるアンモニアを作りやすい。
汗臭さによい食べ物・紅鮭とリンゴ酢
工藤先生によると、汗臭さによい食べ物が、紅鮭とリンゴ酢。
紅鮭に含まれるアスタキサンチンによって、抗酸化作用があり体臭予防に効果的。
リンゴ酢は、お酢に含まれるクエン酸がアンモニアのニオイを分解し、リンゴのポリフェノールオキシダーゼがアポクリン腺から出る汗のニオイを分解してくれる。
香水はおへそに?
澤口先生によると、香水を使うときはおへそにする。
香水をおへそに2~3滴軽くつけると、ほのかな香りが漂いやすいという。
リンゴ酢は買ってきたけどあまりおいしくなくそのままになっているので、味はがまんしてまた飲むようにしよう。とりあえず、明日の昼は紅鮭かより赤い色の鮭を焼こう。
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