7月12日の「ごごナマ」で、熱中症予防に向けて、家の中の環境の見直しや、水分の上手な摂り方が紹介された。
解説してくれたのは、医師の友利新先生。
熱中症の症状は?
熱中症は、軽症なほうから、熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病に分けられる。
熱失神は、めまい、たちくらみなど。
すごく汗をかくことで塩分が外に出てしまうと、手足がつる熱けいれんが起こる。
さらに、体じゅうの臓器が脱水症状を起こして血流が滞ると、頭痛、吐き気などの熱疲労が起こる。
さらにひどくなると体温を下げる機能が切れて、汗もかけなくなり体温が上がって、意識障害が起こる。
重症になる前に、見極めをするのが非常に大事。
めまいや足がつるといったときは応急処置をしても改善しなければ、病院に行く。熱疲労以上であればただちに病院へ行く。
応急処置
続いて、屋内で熱中症になり、冷房の効いた涼しい部屋に移動した場合の応急処置のやりかたが紹介された。
意識があれば、汗をかいているか見る。
汗をかいていなければ、体温調節ができていないので、やはり救急車を呼ぶ。
頭に血液が行くように、足の下にクッションなどを入れ足の位置を上げる。
靴下を脱がしたり、ベルトを緩めたりして、締め付けをはずし血流をよくする。
保冷剤や氷などをタオルで包んで、太い血管がある脚の付け根、脇の下、首元を冷やす。
水が飲めるなら、水を飲ませる。
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熱中症の予防
温度・湿度計を見やすいところに置く。数字で見えることが重要という。
28℃を超えないのが理想で、湿度は50~60パーセントに。
夜間であってもエアコンは切らずに、28℃を超えないようにする。
熱中度の危険度が上がるとアラームが鳴る、デジタル表示の温度・湿度計もある。
水分の補給
水やカフェインの入っていない麦茶を、こまめに1日1~1.2リットル程度飲む。
緑茶やコーヒーはカフェインの利尿作用で、水分を外に出してしまう。
スポーツドリンクは飲みすぎに気を付ける。
熱中症予防には体温調節できる体に
しっかり体温調節できる体になる。
汗をかく練習をする。
1日1回は、運動したりお風呂に入ったりして汗をかく。
牛乳を飲むと、牛乳の中のタンパク質が血管に水分を呼び込む働きがあり、脱水症状になりにくいという。
外出する前や、予防として毎日しっかり牛乳を飲むのがよいそう。
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