7月1日のEテレ「チョイス」は、尿路結石について。
個人的に過去2度尿管結石(の疑い?)で救急車のお世話になり、水分をしっかり摂ることとナッツ類は控えたほうがよいとお医者さんから指示を受けたことがあるが、尿管結石と尿路結石の違いや、水分以外の食生活について覚えておきたいことが放送されたので、忘れないうちに確認しておこう。
解説してくれたのは、名古屋市立大学学長で泌尿器科医の郡健二郎先生。
男性は7人に1人
年間15万人、日本人のうち男性では7人に1人、女性でも15人に1人が生涯のうち一度は尿路結石を発症するという。
40年間でおよそ3倍に増えている。
尿路結石は、腎臓で尿の成分が結晶化して結石ができ、尿路のどこかにある状態を指す。
腎臓、尿管、ぼうこう、尿道をあわせて尿路といい、腎臓に結石があれば腎臓結成(腎結石)、尿管にあると尿管結石、ぼうこうにあればぼうこう結石、尿道にあれば尿道結石と呼ぶ。
ほとんどの結石は腎臓でできるが、ぼうこうでできることもある。
再発もしやすく、5年以内の尿路結石の再発率は50~60パーセントもある。
尿路結石の痛みの原因
(1)腎臓から尿が漏れる
尿が詰まってしまって腎臓が腫れると、尿が耐えきれなくなって外へ出ていくという。
そういうときの尿は酸性が強いが、体は中性なのでそれに負けてすごく痛くなるのだと。
(2)結石で粘膜が擦れる
(3)不安など精神的なもの
尿路結石の症状
激しい腹痛や吐き気、冷や汗、血尿。
ぼうこう結石の場合は、頻尿や残尿感も。
尿路結石の予防法は?
・水分をたくさんとる
水分をたくさんとることで、尿を薄め結石をできにくくすることができる。
目安は1日に2リットル以上。
・シュウ酸に注意
腎臓などでシュウ酸とカルシウムが結合すると、シュウ酸カルシウムとなり結石に変わってしまう。
シュウ酸は、ホウレンソウやキャベツ、レタスなどの葉物野菜に、大根、なす、さつまいも、ブロッコリー、たけのこ、バナナ、チョコレート、ナッツ類、お茶、コーヒー、ココアなど、普段食べている食品の多くに含まれている。
シュウ酸はそのままでは体に吸収されるが、カルシウムと一緒にとると腸内でくっつき体に吸収されずに便と一緒に排出される。
たけのこの煮ものにはかつお節を入れたり、大根おろしにはちりめんじゃこ、コーヒーにはミルクを入れたりすることで、シュウ酸を含む食品を摂っても、吸収を減らすことができる。
シュウ酸とカルシウムを吸収される前に化合させてしまえば、尿路ではなく腸を通って排出できるということか。
食事と一緒に牛乳を飲むというのはちょっと抵抗があるが、食事前とか後とかに牛乳を飲むのなら問題なくできそう。
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