NHK「きょうの健康 これで改善!ひざの痛み徹底対策」の1日目は、『その痛み 原因は?』
ひざが痛むときは温めたほうが良いのか?冷やしたほうが良いのか?
代表的なひざの痛みの原因や対処法が紹介された。
解説してくれたのは、帝京大学の中川匠教授。
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ランニング中のひざの外側の痛みは冷やす
ランニング中にひざの外側が痛むのは、ひざの使いすぎにより腸脛じん帯に炎症が起こったことが原因と考えられる。
腸脛じん帯は、骨盤とひざ下の骨をつなぐ長いじん帯で、ひざの外側を安定させる働きをしている。
腸脛じん帯は、ひざを曲げ伸ばしするとひざの外側にある骨のでっぱりの上を通過するので、ガニ股で走るなど足の外側に体重をかける癖があると何度も強くこすれて炎症が起こる場合がある。
これが腸脛じん帯炎で、ランニングする人に多くみられるのでランナーひざともいわれる。
ひざが熱をもってズキズキ痛むような場合は、急性の炎症が起こっている可能性が高いので冷やす。
炎症が治まったら、ストレッチなどでじん帯の柔軟性を高める。
動き始めにひざが痛いときは温める
運動不足の人が動き始めにひざの内側が痛かったり、正座がつらいようなことが慢性的に続くのは、年齢とともにひざの軟骨がすり減って起こる変形性膝関節症の可能性が高い。
変形性膝関節症は慢性の痛みなので、お風呂に入るなどして、かたくなった筋肉やこわばった関節を温めることで痛みが和らぐ。
ひざの痛みの他の原因
ひざの痛みの原因で最も多いのが変形性膝関節症によるもの。
予備軍も含めると50歳以上の2人に1人が、変形性膝関節症なのだと。
腸脛じん帯炎などのスポーツ障害の他には、免疫の異常によって全身の関節に炎症が起こる関節リウマチ、関節のなかに尿酸やカルシウムの結晶がたまることで起きる痛風や偽痛風などがある。
まずは、鑑別のために整形外科を受診して自分の痛みの原因を調べてもらうのが大切。
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