6月27日の「林修の今でしょ!講座 3時間スペシャル」で、健康や病気に関する都道府県別ランキングが紹介。
全国一位の都道府県の病気にならない理由を名医が解説してくれた。
三重県が肥満が少ない理由、愛知県が糖尿病が少ない理由を、藤森徹也先生が推理・解説してくれた。
【関連記事】
・林修の今でしょ!講座 健康寿命全国一山梨県の食生活と食事時間のヒミツ
・林修の今でしょ!講座 脳梗塞の少ない沖縄県の食文化は?
・林修の今でしょ!講座 マグロ、しらす、あさり 貧血になりにくい静岡県民の食生活
肥満が最も少ない三重県
BMIの値が25以上だと肥満と呼ばれるが、この数値を各都道府県で調査したところ最も小さいのが男女ともに三重県。
藤森先生が考えた二つの理由は・・・。
ひじきで中性脂肪を減らす
三重県は、ひじきの生産量全国1位。日本の約50パーセントのひじきを生産している。
ひじきに含まれる健康成分として紹介されたのが、タンニンとフコキサンチン。
タンニンには、中性脂肪を減らすだけでなく、脂肪をつきにくくする作用がある。
フコキサンチンは、昆布・わかめ・ひじきなどの褐藻類だけに含まれ、脂肪燃焼を促進するということが動物実験で明らかになっている。
おなかの中で膨らむという性質もあるので、満腹感も得やすい。
水溶性食物繊維豊富なあおさ
三重県は、あおさの出荷量が全国一。
あおさは食物繊維がごぼうの7倍で、特に水溶性食物繊維が豊富。
糖質の吸収を抑えるラムナン硫酸が、肥満予防につながるという。
三重県のひじき・あおさレシピ
・ひじきのハンバーグ・・・ひじき、豆腐、ミンチ肉をつかったひじきのハンバーグ
・あおさのたまご焼き・・・あおさの香りが癖になる卵焼き
・あおさの天ぷら
糖尿病の少ない県・愛知県
糖尿病の最も少ない都道府県は愛知県。
藤森先生が推測した理由は、八丁味噌に代表される赤味噌とモーニング文化。
赤味噌のメラノイジンが血糖値上昇を抑える
赤味噌の褐色成分であるメラノイジンが、小腸での糖の吸収を抑えてくれる。
結果、血糖値が上がるのも抑えてくれる。
愛知県の一般家庭の赤味噌レシピ
・肉と野菜の赤味噌炒め・・・野菜炒めにチューブに入った赤味噌で味付けする
・味噌カツ
・赤味噌の土手煮・・・ホルモンやこんにゃく、卵などを赤味噌で煮込む
さらに、赤味噌のちょい足しレシピとして、豆腐に赤味噌をかけたり、茹でたさやえんどうに赤味噌をかけたりするものが紹介された。
モーニング(朝食)文化
愛知県では、家族でモーニングに行く家庭もある。
朝食をしっかりたべることで、その後の食事の血糖値の上昇を抑えるセカンドミール効果が期待できる。
2009年の国立国際医療研究センターの報告によると、コーヒーに含まれるクロロゲン酸が、糖を分解する酵素の働きを阻害。
また、東フィンランド大学の研究によると、週に4回卵を食べた人は週に1回食べた人に比べて、Ⅱ型糖尿病のリスクが4割近く減ったという。
タンパク質や食物繊維といったものがたくさん入ったモーニングを摂るのが最も良いと、藤森先生。
コメント