2017年6月17日のBS朝日「みんなの家庭の医学」は、『本当にカラダに効く食べ物が判明!名医が認めた医食同源・2時間SP』
ほぼ1年前に地上波で放送されたものだが、この中で、悪玉コレステロールを減らし動脈硬化を予防する食材として大麦が紹介された。
慈恵大学病院では、お米7割に対し大麦を3割まぜたご飯を病院食として患者に出しているという。
解説してくれたのは、東京医科大学病院の椎名一紀先生。
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大麦に含まれるβグルカンが胆汁酸を体外に
大麦に豊富に含まれる大麦βグルカンという水溶性食物繊維は、コレステロールを材料とする胆汁酸を体外に排出してくれる働きがある。
大麦βグルカンは、腸に入ると水分を抱き込んでゲル状になり、腸のなかにある胆汁酸を包み込み便と一緒に体外に排出してくれる。
すると、足りなくなった胆汁酸を補おうと、肝臓は血液中からコレステロールを集め、新たな胆汁酸を作り始め、血液中の悪玉コレステロールが減少し、動脈硬化の予防になるという。
食後の血糖値も抑える
大麦は、食後の血糖値も抑えてくれる。
炭水化物の取りすぎや肥満状態が続くと、血糖値が持続的に高くなって動脈硬化のリスクが高まる。
大麦を3割加えた麦ご飯だと、白米に比べて血糖値の上がりかたが緩やかになる。
大麦βグルカンが、腸のなかで糖質と混ざりあって消化吸収を緩やかにしてくれるためという。
一日に食べると効果的な量は?
一日に食べるとよい大麦の量は、3割の麦ご飯で茶碗4杯。
この量はむずかしいので、慈恵大学栄養部のみなさんがレシピを教えてくれた。
大麦入りネバネバ小鉢
(1)すり下ろした長芋に、ゆでた大麦を加える
(2)納豆とめかぶ、ゆでたおくらを盛り付け、うずらの卵をトッピングすれば完成
大麦の豆乳スープ
(1)水を沸騰させた鍋に、にんじんとチンゲン菜の軸を入れ、ひと煮立ちさせる
(2)柔らかくなったところに、茹でて置いた大麦を投入
(3)大豆の水煮と、鶏ガラスープ(顆粒)を加える
(4)豆乳を入れ、さらにひと煮立ちさせる
(5)残りのチンゲン菜を加え、塩コショウで味を調える
(6)火を止め、水溶き片栗粉でとろみをつければ完成
大麦はいろんなスープにあうということなので、これに限らず茹でて加えるだけだから気のついたときに試してみよう。
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