6月15日のNHK BSプレミアム「美と若さの新常識 カラダのヒミツ」は、『ダイエット女子必見 肉でキレイに!』
解説してくれたのは、女子栄養大学の蒲池桂子先生、西村俊英先生、静岡県立大学の横越英彦先生。
肉はダイエットの敵ではない
肉といえばタンパク質。
厚生労働省によると、成人女性の1日のタンパク質の目標摂取量は1日50g。
和牛もも肉なら181g、鶏ささみだと196g、豆腐だと2.5丁に相当。
行き過ぎたダイエットによる、若い女性のタンパク質不足が指摘されている。
タンパク質不足で、睡眠不足になったり、髪の毛が抜けたり、爪が割れやすくなったりするという。
タンパク質が足りないと、代謝が悪くなってリバウンドしやすい。
やしろ優が肉増量ダイエット
結婚式に向けて低糖質ダイエットとボクシングで7か月で12キロすでにダイエットしていてタンパク質不足になっていたたタレント・やしろ優さんが、蒲池先生の指導のもと3週間のあいだ1日180~200gの肉を摂るという肉を増量するダイエットに挑戦した。
牛乳や卵・魚などを摂るときは、その分肉を減らしてもよい。
3週間肉を食べることで、やしろさんはさらに1.7キロ体重減少。
・ダイエットに特化したAIフィットネスジムのエクササイズコーチ
肉の新常識
(1)肉(タンパク質)を食べると、消化のエネルギーが30パーセントアップする
(2)肉(タンパク質)を食べると、筋肉が増強され代謝がアップする
(3)多様なアミノ酸を、一度に効率よく摂ることができる
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肉で内側から強くキレイに
内科医の仲眞美子さんは、女性が生理の前にすごくイライラしたりすごく体が疲れたりしたら、肝臓の解毒作用が落ちているという話をするという。
肝臓は、いらない老廃物を解毒したり体に必要な栄養分を作り出す役割があるが、タンパク質が不足すると肝機能が低下し全身に栄養が行きわたらなくなる。
やがて、肌はうるおいを失い、疲れやすくなったり、冷え症を招いたりする。
奥さんがイライラして機嫌が悪かったら、花束ではなくお肉を与えてくださいと、仲先生。
エリンギ・ハンバーグ
カロリーが少なくても高タンパク質料理が得意という料理研究家の今泉久美さんが、肉が苦手な人でもさっぱり食べられる「エリンギ入りハンバーグ」を教えてくれた。
エリンギ・ハンバーグは、赤身豚牛合挽き肉にエリンギをみじん切りにして練り込んだ和風ハンバーグ。
エリンギなどのキノコ類は、加熱すると水分とうま味成分が出てきて、肉汁の代わりをしてくれる。
肉が苦手な人だけでなく、肉は食べたいがカロリーの気になる人にもおすすめという。
牛肉とかは鉄分の供給源なので、お肉を遠ざけると貧血の原因にもなってしまう。
人間の身体は、髪の毛も皮膚もタンパク質でできているが、新陳代謝で常に新しいものに変わっている。
そのときの原料になるのが、食べ物から摂るタンパク質。
肉を食べ続けることで、肌に潤いが出て顔色がよくなり、髪にボリュームが出たりする。
健康長寿にも肉の力
静岡県立大学の横越英彦先生によると、肉を摂取することと脳機能には重要な関係がある。
そのカギを握るのが「神経伝達物質」
脳が記憶したり学習したりするには、神経伝達物質が欠かせない。
ドーパミン、セロトニンなど、その数は50種類以上になる。
その神経伝達物質を作る材料が、肉に含まれるアミノ酸。
肉はこの大切なアミノ酸をバランスよく含んでいる。
肉をきちんと食べることで、体内に取り込まれたアミノ酸は神経伝達物質の材料となるほか、ホルモンや酵素を作る材料にもなり、カラダの中で様々なスイッチの役割を果たしてくれる。
最近の研究では、高齢者に多い認知症やうつは神経伝達物質の減少が深くかかわってきていることが明らかになってきている。
ステーキの焼き方
東京農業大学名誉教授で、肉焼き総研所長の鈴木敏郎先生が、ホットプレートを使ったステーキ肉の焼き方を教えてくれた。
(1)強火(250℃)じっくりを片面を焼き、肉汁が浮き上がるぐらいまで待つ
(2)下から火が通り、アブラが浮き出てきた瞬間にひっくり返す
そうすると、タンパク質とうま味を肉の中に閉じ込めることができ、家庭でもミディアムレアのステーキが楽しめるという。
最後のステーキの焼き方は、判断がむずかしそうだが、最近肉をあまり食べなくなってきているようにも感じるので、もっと肉を食べるようにしよう。
ステーキの焼き方は、フライパンで片面だけ焼いてもう片面は余熱を利用する、昨年あさイチで紹介されていた方法が個人的におすすめ。
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