6月7日の「ガッテン!」は、ビタミンDについて。
1980年代後半に起こったオゾンホールの問題が、肌を焼く小麦色ブームを終焉させ、美白ブームに変わったという。
それにともなって、血中のビタミンD濃度が減ってきているという。
帝京大学ちば総合医療センターの岡崎亮教授が、ビタミンD不足の危険性について解説してくれた。
ビタミンDがないとカルシウムを吸収しずらい
紫外線が皮膚の中のコレステロールに届くと、ビタミンDができる。
ビタミンDが何に一番大切かというと、骨と血液の中のカルシウムの濃度を保つため。
もしビタミンDが足りないと、骨はちゃんとできず血液の中のカルシウムの濃度が下がってしまう。
いくらカルシウムを食べても、ビタミンDがないとあまり吸収されない。
ビタミンDがたっぷりあれば、少ないカルシウムでも吸収の効率が良くなる。
血液中のカルシウム濃度が低いと、手足がたえずしびれたり、口元がたえずぴくぴくしたりする。
10代・20代の人たちは、ほとんどがビタミンD不足になっているという。
ビタミンD不足で骨密度が低く、若いときは大丈夫が、ビタミンDの欠乏状態が長期間続くと、骨粗しょう症や骨折などのリスクが上昇する。
ビタミンDは筋肉や免疫細胞などにも重要
ビタミンDが働くのは骨だけではなく、筋肉や免疫細胞、脳や腎臓などほとんど全身。
筋力を上げたり免疫の働きを維持したりするのに、とても重要。
そのため、欠乏状態になってしまうと、身体に様々な異変が起きる。
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太陽とちょっとだけ仲良く
現状は太陽を嫌い過ぎている。
正午前後なら半袖で15分ほどの日光でOK。これならば、皮膚がんのリスクはほとんどない。
肌の色が赤くなるほどの日光浴は避ける。
食事からのビタミンDの摂り方
日焼けを絶対にしたくない人は、ビタミンDをたっぷり摂れる食品を食べる。
新潟大学医学部の中村和利によると、鮭が名産の新潟県村上市
さけの切り身は1切れで、食事から摂るビタミンDの2日分以上が含まれている。
海面近くにいるプランクトンが紫外線をたっぷりあびてビタミンDを作り、そのプランクトンを食べた小さな魚もビタミンDが豊富になり、その小さな魚を食べた魚もビタミンDをたっぷりと蓄える。
中でも、鮭にビタミンDが多い。
鮭以外には、サンマ、アジ、サバなどの青魚や、まいたけ、干ししいたけ、エリンギなどのキノコ類にビタミンDが多い。
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