6月6日の「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」で、鉄分不足についての対策が紹介。
鉄分をしっかり摂取することで、様々な身体の不調を解消できる可能性があるという。
解説してくれたのは、江戸川病院腫瘍血液内科の明星智洋先生。
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鉄不足による酸素不足が体の不調の原因に
健康な人の身体の中には、パチンコ玉1個分に相当する約5グラムの鉄分がある。
そのうちの60~70パーセントが血液の中を流れていて、全身に酸素を運ぶ大切な役割を果たしている。
鉄が不足すると酸素が運ばれなくなり、頭に酸素が運ばれなくなるとめまいや頭痛を起こし、肩の筋肉に運ばれないと肩こりに、手足の末端に運ばれないと冷え症になったりする。
ヘモグロビンが足りているか「あっかんべーテスト」
血液検査でヘモグロビンの値を調べられるが、その場でもできる簡単な検査がある。
それは「あっかんべーテスト」
あっかんべーをするだけで、鉄分が足りているかどうかがわかる。
まぶたの下を指で下に引っ張ってみる
まぶたの裏のところを見て、赤ければ正常。貧血の場合は白くなっている。
アメリカではなぜ鉄分が摂れているのか?
日本人が摂っている鉄分に対し、アメリカは倍の鉄分が摂れているが、それはなぜなのか?
アメリカでは、水面に浮かべると磁石に吸い付くほど鉄分を含んだシリアルがある。
食パンやピザにも日本の4~5倍の鉄分が含まれている。
1940年代に国民の栄養状態の悪化が社会問題になったときに、小麦粉への鉄分などの添加を義務化したのだという。
ヘム鉄、非ヘム鉄って?
食べて吸収されやすい鉄と吸収されにくい鉄がある。
ほうれんそう、ひじき、切干大根、小松菜など、野菜や海藻に含まれている鉄分は非ヘム鉄といい吸収されにくく、鶏レバー、豚レバー、牛肉、マグロの赤身など、動物や魚に含まれる鉄分はヘム鉄といい吸収されやすい。
ヘム鉄は食べたときに10~30パーセントほど吸収されるが、非ヘム鉄の場合は食べても1~8パーセントしか吸収されない。
日本人が食事から摂る鉄分は、約85パーセントが非ヘム鉄で、そのためにどうしても日本人は鉄不足になりやすいという。
鉄は2価の陽イオンや3価の陽イオンになるというのは化学で学んだが、ヘム鉄と非ヘム鉄のちがいって結局何なのかな?
カンボジアのカンタン鉄分摂取法
食材に頼らなくても鉄分がしっかり摂れる方法があるという。
それは、鍋に鉄の塊を一緒に入れて1分ほど煮ること。
お湯のなかに鉄分が溶けだし、食材だけでは足りない鉄分を補えるという。
お米と一緒にいれて炊いたり、やかんの水のなかに入れっぱなしにしたり、使いかたはさまざま。
みそ汁などを鉄鍋で作るのが番組のおすすめ。
炒めるタイプの料理の場合でも、鉄のフライパンを使うことでより多くの鉄分を摂ることができる。
サプリで鉄分を摂るときの注意点
鉄分はサプリメントでも摂ることができるが、採りすぎると様々な症状が現れることもあるので、1日の摂取目安量をしっかり守る。
サプリメントでは鉄と葉酸がセットになったものが多く、きっと相性がいいというか、吸収がよくなるのだろうなと思い、放送でも鉄分を補給するにはどんな食べ物から摂るのが良いとか紹介されるかと期待していたが、それはなかった。
鉄分を補うには、結局は昔のひじきの作り方のように鉄なべで煮たりすることが簡単ということだが、小さめの鉄のフライパンとかはSNSに投稿してもおしゃれなものがあるので、そういう鉄器を買ってくるのも良さそう。
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