5月23日の「林修の今でしょ!講座」3時間SPで、世界の最新研究で明らかになってきた、男女の脳の差が紹介。
解説してくれたのは、脳科学者の茂木健一郎先生。
どちらかが優れているとかではなく、特性をお互いに活かしあえるようにと、天がちがいを作ってくれたともいうので、まずは気になる違いだけでもチェック。
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嗅覚がすぐれているのは女性
2014年のリオデジャネイロ連邦大学の研究によると、嗅覚が優れているのは女性。
においを感じる嗅球の(細胞)数が、女性のほうが43パーセントも多いという。
女性がパートナーを探すときに、ニオイを参考にしているというデータもあり、父親のニオイに近い男性を嫌い、父親のニオイから遠い男性を選ぶという。
ダイエットが成功しやすいのは男性
2009年のアメリカ・ブルックヘブン研究所の研究によると、ダイエットが成功しやすいのは男性。
12時間以上食事を摂らなかった男女に食べ物のニオイだけかがせたときの脳の変化を観察したところ、男性のほうが本能にブレーキをかける眼窩前頭皮質に強く反応が見られた。
インペリアル・カレッジ・ロンドンの186か国約2000万人の肥満度数を分析によると、2014年の時点で成人男性の肥満比率は10.8%、成人女性は14.9%。
女性は生命をはぐくむ大事な役割があり、ご飯を食べて蓄えておこうという本能が男性より強いと考えられるそう。
記憶力が優れているのは女性
2013年のノルウェー科学技術大学の研究によると、記憶力がよいのは女性。
女性のほうが感情に敏感。
勉強に関する記憶には男女差はそんなにないが、感情が絡むようの記憶は女性のほうが優れている。
脳の中には扁桃体という感情の中枢があり、その近くの海馬が記憶を担っている。
扁桃体が活動して感情が動くと、海馬がそれをよく記憶するようになっている。
感情が動きにくい男性は、記憶に残りにくい。
茂木先生によると、いろんな研究データが一貫して女性のほうが記憶力が良いと示している。
気持ちの切り替えが早いのは女性
男性のほうが、ストレスホルモンのコルチゾールがよりよく出る。
男性は元々戦わなければならない。戦いの準備のために、コルチゾールはすごく重要。
コルチゾールは分泌されると血圧や心拍数が上がり、すぐに活動できるようになる。
しかし、コルチゾールの副作用で、戦闘モードがなかなかオフにならなかったりとかが、気持ちの切り替えの妨げになる。
男性はストレスを感じやすく、切り替えでできないので、自殺者の割合が全体の7割近くと圧倒的に多い。
コルチゾールを減らすのに最もよいのは睡眠。1日出来れば7時間半の睡眠が必要という。
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