5月16日の「たけしの健康エンターテインメント みんなの家庭の医学」で、健康寿命を延ばすために、
認知機能と脚の筋肉の低下予防の両方に、ビタミンDが関係していることがわかってきた。
老化研究の第一人者でビタミンDのエキスパートでもあるという、山王メディカルセンター女性医療センター長の太田博明先生が、解説してくれた。
ビタミンDとは
ビタミンDは4番目に発見されたビタミン。
今までは骨の健康に欠かせない栄養素と言われていたが、近年の研究で様々な作用があることがわかってきた。
紫外線を浴びると肌で作られるが、医学的には食べ物からの摂取が重要視されている。
あん肝、しらす干し、いわし丸干しといった魚介類や、きくらげ、ほししいたけ、まいたけと言ったキノコ類に多く含まれている。
ビタミンDは衰えた細胞を修復する
私たちの体には約60兆個の細胞があり、加齢などの影響でいろんなダメージを受けて細胞がどんどん衰えていくが、ビタミンDはこれを修復し、さらに保護する作用を持つ。
脳の神経細胞や筋肉の細胞は修復されにくいが、ビタミンDなら可能と期待されている。
健康効果が期待できるビタミンD濃度の人は1%未満
健康効果が期待できる血中のビタミンD濃度は30ng/mLで、この数値に達している人は1パーセントにも満たない。
これに対し、太田先生が「ビタミンDたっぷりタウン」と呼ぶ新潟県村上市の鮭好きの人たちは34名中7名、約20パーセントという驚きの数字を示した。
鮭のビタミンDの量は、鮭の切り身1切れで、ビタミンDが豊富な干ししいたけの約40個分に相当する。
ビタミンDは脂溶性なので、鮭の身の部分よりも皮の部分に豊富に含まれる。
まだ細胞レベルではあるが、がんへの効果も期待されるビタミンD。
あまりにありふれた食材である鮭は、これまであまりありがたみを感じなかったが、皮も食べられるような食べ方でもっと食べよう。
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