Eテレ「チョイス」で、大腸がんが取り上げられた。
大腸がんは、日本人がかかるがんの中で最も多いが、早く見つければほとんど治すことができる。
早期発見には健康診断の便潜血検査があり、予防には生活習慣を見直すことが大事。
解説してくれたのは、がん研有明病院の小西毅先生。
早期がんとは
大腸は内側から外側に向かって、粘膜や筋肉、しょう膜と呼ばれる薄い膜などが重なっている。
がんは、まず粘膜にでき、一番外側のしょう膜に向かって深く潜っていく。
粘膜や粘膜の下の層にとどまっているがんを早期がんという。
それに対し、進行して筋肉やしょう膜まで深く潜ったがんが進行がん。
早期がんで見つかれば、カメラがついた管を肛門からいれる内視鏡治療で治せ、5年生存率も100パーセントに近い。
早期発見には便潜血検査
便潜血検査とは、便に血液が付着しているかどうかをみることで、大腸がんの可能性を調べる検査。
がんがあると、便が通過するときにこすれて、ごく少量出血することがある。
この微量の血液の成分があるかどうかを調べる。
便が血液に触れずに通過する可能性もあるので、2日分の便を採取する。
健康診断のときに、あらかじめ2日間に分けて便を採ったら、それが便潜血検査と思ってよいはず。
これで陽性反応が出ると、大腸がんの可能性は2~4%。内視鏡検査などの精密検査をする。
予防
予防に関しては、当たり前だがなかなかできないことが列挙。
運動、食物繊維、肥満、節酒、禁煙。
普段運動したり肉体労働をしている人の大腸がんリスクは3割低い。
食物繊維の摂取量が少ないと、大腸がんリスクが上がる。
日帰り手術が保険適用か確認しておく
テレビでは内視鏡検査は3割負担で6千円ほどと紹介されていたが、7~8年前くらいに私が実際に検査を受けたときはポリープを切り取ったので日帰り手術になり2万円くらいかかった。
日帰り手術には一銭もでない保険だったので、結構金銭的にうーむという感じだった。
普段から運動と食物繊維の多い食事を心がけ、健康診断で便潜血検査も受けるというのがまず第1歩かな。
番組でも触れてはいたが、便潜血検査では便ががんに触れずにすり抜ける可能性もあるので、任意保険の日帰り手術項目を確認の上、大腸内視鏡検査を受けるほうがよいだろうが。
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