3月22日の「林修の今でしょ!講座」は3時間SPで脳について。
認知症を予防する方法や脳を鍛える方法など、がクイズなどとともに前頭葉・左頭頂葉・右頭頂葉・側頭頂葉の脳の4つの部位に分けて紹介された。
脳科学者・茂木健一郎先生によると、脳は何歳になっても成長することがわかっている。
どこが衰えていて、どう鍛えるかを自分自身で知ることが大切という。
怒りにくい脳 想像力UP
アクセルやブレーキの踏み間違えや突然キレるのも、前頭葉の衰えと関係があるという。
前頭葉はなにかをガマンするときにも働く。
前頭葉の働きをチェックする方法として、バイオロジカルモーションという複数の点の動きから何をしているかと想像する問題が出されたあと、前頭葉を鍛える方法が紹介。
前頭葉を鍛える料理・後出しジャンケン
前頭葉が衰えると、二つのことが同時にできなくなる。
前頭葉のトレーニングとして、茂木先生がおすすめなのが、料理。
料理は、刻みながら鍋にかけたりとか2つや3つおのことを同時に行うので、とても良い。
もうひとつのトレーニングが、後出しジャンケンでわざと負けること。カラオケも良い。
ダマされない脳 言語力UP
振り込め詐欺などにあってしまう原因に、左頭頂葉の衰えが考えられるという。
詐欺の代表的な手口は、早口でまくしたて、知らない情報を並べること。
知らない情報を早口で話されると脳がパニックを起こしてしまい、そこに犯人はつけこむ。
左頭頂葉を鍛えるには、気が合わない人と話す
詐欺に騙されないように左頭頂葉を鍛えるには、親しい友人だけでなく気が合わない人と話をする。
本を音読したり、テレビを観ながらつっこみを入れるのも良い。
見たものを正確に判断 空間認知力UP
右頭頂葉は映像の情報処理を行っていて、衰えてしまうと、転びやすくなったり、お茶をコップに入れるときにこぼしやすくなったり、道に迷ったり、車間距離がつかめずに事故を起こすという可能性もある。
右頭頂葉を鍛える
右頭頂葉を鍛える方法として紹介されたのは、バスケットに離れたところから左手で玉を投げ入れること。
忘れにくい脳 記憶力UP
顔は思い出せるが名前が思い出せない、立ち上がった瞬間にやろうとしたことを忘れてしまう。
側頭葉が衰えると、物忘れしやすくなり、認知症につながることもあるという。
記憶はなくならないので、思い出せなくても鍛えれば引き出すことができる。
記憶力は、そのときの状況で大きく変化する。
側頭葉を鍛える
昔の記憶と最近の記憶は、脳の違うところに収納されている。
人生のいろんな時期の記憶を引き出すことで、記憶の回路を鍛えることができる。
他にも、過去3日間の食事メニューを思い出すだけでも、記憶力アップにつながる。
軽度の認知障害をチェックする「スマヌ法」
認知機能は少し低下しているが、日常生活には支障がない状態をMCIというが、この状態を放置すると4年以内に約半数が認知症になる可能性があるという報告もある。
このMCIかどうかを簡単にチェックできる方法として「スマヌ法」が紹介された。
そのやり方は、カタカナの「ス」「マ」「ヌ」のどれか一文字を背中に書いてもらって、書かれた文字が何かを当てる。
MCIの特徴として、皮膚などの感覚がにぶりその情報が脳に届きにくくなることがある。
6回中3回以上間違うとMCIの可能性が高い。
正しい有酸素運動は認知機能を改善する物質を作る
有酸素運動によって、脳の神経細胞を元気にするタンパク質BDNF(脳由来神経栄養因子)が作られる。
BDNFは運動することで脳内だけでなく筋肉の収縮でも生まれる、それが脳に伝わってさらに活性化されるのではないかと仮説が立てられている。
認知症予防エクササイズ「コグニサイズ」
体と頭を同時に使うことで、認知症予防により効果を発揮する。
同じ日のほぼ同じ時間帯に放送の「この差って何ですか?」で紹介されていたコグニサイズより、こちらのほうがちょっと簡単。
数字を数えながら左右にステップし、3の倍数のときは手をたたく。
うまくできなくても脳が刺激され、認知症予防に効果がある。
10分ぐらいを目安に行うとのことだが、10分って長いな・・・。
日常でできる予防法
絵本の読み聞かせは、脳の広範囲を刺激する。
単にストーリーを言うだけではなく、聞き手に対してわかるように読むので、2つ以上の作業を同時に行うことになり認知症予防に効果的。
自分が新しく知った情報を家族に話すことも良いとのこと。
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