3月21日の「この差って何ですか?」で、普通の物忘れと認知症につながってしまう危険な物忘れの差が紹介。
解説してくれたのは、奥村歩先生。
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普通の物忘れ?それとも、危険な物忘れ?
実際の物忘れの例が紹介され、それが普通の物忘れなのか危険な物忘れなのかがクイズで紹介された。
・用があって2階に行ったのに、その用を忘れてしまうのは、普通の物忘れ。
・人と会う約束を忘れてしまうのは、危険な物忘れ。
・良く会う人の名前を忘れてしまうのは、普通の物忘れ。
・普段から行き慣れている場所の道を忘れてしまうのは、危険な物忘れ。
断片的に覚えているのは、普通の物忘れ
人間の脳は2つのことを同時に考えるのが苦手。
用事を忘れても、2階に用事があったことは覚えている。
人の名前を思い出せないのも、どんな人かを忘れているのではなく、情報の一部である名前を思い出せないだけなので、心配ない物忘れ。
危険な物忘れ
危険な物忘れは、新しいことが覚えられないことや、無意識にできていたことができなくなること。
約束したこと自体を覚えていないのは、脳が新しいことを覚えられない認知症の症状の可能性がある。
約束の相手から電話がかかってきたときに、約束していたことに気付けば普通の物忘れだが、約束そのものを忘れていれば危険な物忘れ。
行き慣れた道を間違うのは、過去の記憶に基づいて自然に体を動かすための能力である「遂行実行機能」
この脳力が衰えると、これまで無意識にできていたことができなくなり、これは認知症の初期症状の1つ。
急に味が変わったり、品数が減ったりなど料理ができなくなったり、化粧が急に濃くなったりすると危険信号。
危険な物忘れを防ぐ方法
運動と脳トレを合わせた、物忘れ予防のコグニサイズが紹介。
「認知」を意味するコグニションと「運動」を意味するエクササイズを組み合わせて作られたコグニサイズのやり方は
(1)足は右足を開いて戻したら、左足を開いて戻す
これを繰り返す。
(2)足の動きに合わせて、1から順番にカウントするが、3の倍数のときは数字を言わずに手をたたく
具体的には
右へ足を開きながら「1」
右足を閉じながら「2」
左足を開きながら、手をたたく
このコグニサイズによって、軽度認知症の物忘れが軽快したというデータもあるという。
できなくても、やってること、やってみようとすることが大切だ。
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