2月18日の「サタデープラス」で、『血管が若返るキセキの島』として小豆島が紹介。
小豆島役場が平成27年に調査したところ、高血圧だった71人のうち49人がわずか1年で改善傾向になった。
生活習慣を変えるのはなかなかむずかしいが、その秘密を川田裕美さんが島をめぐってレポート。
解説してくれたのは国立病院機構大阪医療センターの上田恭敬先生。
オリーブの恵み
小豆島は、オリーブの収穫量が全国の約90パーセントを占める。
オリーヴァ内科クリニックの横山淳一院長によると、オリーブの木は長生きする生き物で、健康寿命を延ばすにはオリーブの木の恵みをうまく取り入れることが大切。
オリーブオイルに豊富に含まれるオレイン酸が、悪玉コレステロール(LDL)をあげないで、善玉コレステロール(HDL)を増やす効果がある。
活性酸素の働きを抑えるポリフェノールなどの抗酸化物質も豊富に含まれている。
町の公園には、誰でも使える公共のオリーブの搾油機がある。
オリーブオイルの食べ方
オリーブの炊き込みご飯やおでん、みそ汁、ヨーグルトやフルーツ・アイスクリームにもオリーブオイルをかけて食べるという小豆島。
料理にかけたりするには、風味の強いエキストラバージンオリーブオイルがおすすめだそう。
オリーブオイルは一度開けると徐々に酸化するため、2~3か月で使い切るのが目安で、光の当たらないシンク下などに保存する。
オリーブオイルも油なのでとりすぎには要注意だが、横山先生がとてもよいと太鼓判を押したのが納豆との食べ合わせ。
納豆には血栓を予防し、血液をサラサラにする成分があるといわれていて、オリーブオイルと合わせるとさらに血管若返りの可能性があるという。
また、エキストラバージンオリーブオイルは、肌に塗っても保湿効果や紫外線防止効果が期待できるそう。
活動量計を無料配布
ほとんどの人が日々の生活であまりストレスをためないという小豆島だが、オリーブオイルにしても古くからある生活習慣ならば、高血圧が1年で改善傾向にむかうその以前から高血圧になっていない。
1年という短期間で改善されたということは、もともとの習慣ではなく、最近行われはじめたことに答えがあるはず。
オリーブオイルよりも運動。そのきっかけになっているのが、町役場が高齢者に無料配布している活動量計。
活動量計をつかったハイテクシステム
活動量計を公民館などでタブレットにかざすと、どれくらい運動したかや脈拍の推移、消費カロリー、内臓脂肪なども一目瞭然。
さらに、町役場の保健師さんがデータをもとにテレビ電話でアドバイスをしてくれる。
小豆島中央病院の佐藤清人院長によると、身体に良いことをしないといけないと思いつめると、いずれ疲れて断念してしまうことが多いが、活動量計を持っていると健康意識が高まりやる気が出て、ある意味ゲーム感覚で楽しむことができ、これが根本的な意識改革につながっているという。
ゲーム感覚で競い合うことがこのシステムの狙いで、自分がどれだけ多く歩いたかなどがランキングで表示される。
町などに頼らなくても、夫婦で歩数計を持つだけでも違うし、スマホなどのランアプリや自転車アプリにも仲間内でのランキングが出たり運動中に声援がもらえたりするものがいろいろある。
小豆島という元々健康そうなところでも、やっぱり運動が大切。マジックピル(魔法の薬)といわれるだけの価値がある。
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