2月15日の「ガッテン!」は『脳を活性化!血糖値ダウン!新発見“骨ホルモン”SP』と題して、骨から出るホルモンについて。
骨粗しょう症の治療をしていると、血糖コントロールが良くなるケースがしばしばある。
骨は骨だけの世界でなく、脊椎動物の骨は、まわりが硬い部分で覆われており、中は血管や細胞がぶっしり詰まっている。
骨から発見されたスーパーホルモン・オステオカルシン
「骨は硬くつめたい岩のような無機物である」
長い間、科学者たちですら、そう信じてきた。
そんな常識を打ち破る画期的な発見があったのは2007年。
アメリカ・コロンビア大学のジェラルド・カーセンティ教授がその発見をしたきっかけは、全くの偶然だったという。
骨は岩のように活動しない単なるパーツ、骨は動かないという常識から抜け出すのはとても難しかったという。
カーセンティ教授は、当時はまだその働きがよくわかっていなかった、骨の中にあるタンパク質・オステオカルシンについて研究していた。
「骨をつくる働きをしているだろう」と考えていたが、いくら実験をしても予想は大外れ。オステオカルシンがなくても、骨を作る働きは全く正常だった。
ある日、糖尿病のマウスにオステオカルシンを注射したところ、たった1回の注射で糖尿病が治って元気になってしまったという。
詳しく調べてみると、オステオカルシンは、すい臓の働きを活発にしインスリンの働きも活性化、さらには筋肉に働きかけて糖を取り込みやすくしていることにも判明した。
骨にあるタンパク質が全身をめぐり、驚くほどの効果を発揮していたのだった。
オステオカルシンは、すい臓だけでなく、脳、心臓、腸、肝臓、腎臓、皮膚、精巣などの臓器の機能を活性化させる。
骨には、身体を支える以外に、臓器の働きを助ける重要な役割がある。
どんな人がオステオカルシンが少ないのか?
骨密度が正常でも、オステオカルシンが少ない人がいる。
骨密度とオステオカルシンの数値は必ずしも関係なく、そういった人は、血糖値が高い。
気が付かないうちに、糖尿病予備軍になっている。
骨は脳の神経細胞と同じように情報伝達をする
東京医科歯科大学・中島友紀教授が骨細胞の特徴を解説してくれた。
骨細胞は、長い突起を伸ばして互いにつながりあっている。
それはまさに、脳の神経細胞と同じように自分たちが細胞突起をつなげて情報伝達をしている。
骨はある部分を刺激してやると、周りにも次々とつながって全身の骨が活性化する。
骨ホルモンを分泌する「かかと落とし」
振動などの刺激が伝わると、骨の経路ネットワークが活性化し、骨ホルモンが分泌される。
そのやりかたは
かかとを上げて、ストンと落とすだけ。
ポイントは、背筋を伸ばしてゆっくり大きく伸び上がり、一気にストンとかかとを落とす。
垂直な加重を与えるこの運動が、骨に非常によい。
骨粗しょう症の人にも効果的という。
電車の中でも、家事しているときでもできる。
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