2月11日の「サタデープラス」で、すぐできる3つの血流アップ健康法が紹介。
毛細血管の量は年齢とともに減って、60歳では20代のころの6割ほどになってしまうという。
解説してくれたのは、大阪大学の高倉信幸教授。
血管の長さは10万km
一人の人間の身体の中には、10万kmの血管が張り巡らされている。
その中を血液が巡り、新陳代謝などを行っている。
血液が流れて酸素や栄養素が運ばれ、老廃物が回収されて、異物は排除され、温度調節も行う。
血流が悪化すると、栄養も運ばれず冷えも生まれ、様々な不調の原因になる。
血流チェック「爪圧迫テスト」
5秒で血流をチェックできるのが、爪圧迫テスト。そのやり方は
(1)人差し指の爪を片方の手で挟み、つまんで5秒間圧迫する
(2)指をパッと離して、爪の状態をチェックする
指を離した瞬間は白いが、赤みが2秒以内に戻らなければ、末梢の血液の循環が悪い可能性がある。
血管の99%が毛細血管
血流をアップするには、血管の99%を占める毛細血管がカギ。
高倉先生によると、毛細血管が血液を少しずつもらすことで、身体の隅々まで酸素と栄養を運んでいるが、毛細血管が衰えるともらしすぎてしまうという。
必要異常に血液をもらしてしまうと、末端までいくべき血液が不足し。すると、毛細血管がもろくなり、やがては消滅してしまう。
逆に、血流が改善すると毛細血管が強化されたり、よみがえったりする。
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血流をアップする「足指ダッシュ体操」
富永ペインクリニックの富永喜代院長が、血流をアップするという足指ダッシュ体操を教えてくれた。
そのやり方は
(1)イスに深く腰掛けて、転倒防止のためひじ掛けや、座面などをしっかりと持つ
(2)かかとを上げつま先立ちになる
(3)つま先立ちの足指で床を蹴り、太ももを大きく上げるよう意識してその場でダッシュする
1日1回10秒を、できる限り速いスピードで行う。
太くて大きな下半身の筋肉を刺激することで、効果的に血流をアップさせることができる。
ふくらはぎのポンプ機能も向上し、全身の血流アップに効果が期待できる。
この運動が厳しい場合は、足先をクイクイとゆっくり上げ下げして足首を曲げ伸ばしするだけでもよい。
肩まで使って10分入浴
自分が気持ち良いと感じる温度(40~41℃)で、肩まで使って10分間入浴する。
身体を芯から温めてリラックスさせると、動脈の細胞から一酸化窒素が分泌され、これが血管を柔らかくし拡張してくれるという。
高温のお風呂は、身体に強い刺激となりすぎて血圧が上がるという逆の作用が起きたりするので注意。
みかんは薄皮も外皮も食べる
みかんの薄皮や外皮には、ヘスペリジンという成分が含まれている。
大阪大学の増田大作医師によると、ヘスペリジンはポリフェノールの一種で、毛細血管を拡張し血流をアップし、末梢まで温かい血液を運んでくれる作用がある。
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