1月25日の「ガッテン!」は、肺炎の原因の肺炎球菌と、肺炎球菌対策のワクチンなどについて。
肺炎球菌は昔はいろんなところに存在していたが、現在棲んでいるのは人の鼻の奥の咽頭という部分だけという。番組で検査したところ30人中6人の人の鼻の奥に肺炎球菌は棲んでいた。
咽頭が傷つき肺に落ちると、一気に増殖
肺炎球菌は咽頭にいるだけでは悪さはしない。
風邪やインフルエンザなどで咽頭が傷つくと、菌が肺に落ちやすくなる。
そうなると、一気に増殖を始めて肺炎を発症する。
肺炎球菌ワクチンは脾臓に効力を発揮
肺炎球菌のワクチンは、脾臓に効力を発揮する。
脾臓は、背中の左後ろにある空手の急所のひとつ。腎臓の片方の上側で、肝臓の反対側あたりにある。
なぜ脾臓に効くのか?
肺炎球菌が肺に落ちてくると、脾臓のなかに存在するマージナルゾーンB細胞が抗体を出し、肺炎球菌にくっつくと、免疫細胞の好中球が肺炎球菌をやっつけるようになる。
ところが、脾臓は年齢とともに小さくなる。
マージナルゾーンB細胞が脾臓にいると考えれば、脾臓が小さいほうが絶対数は少なく、肺炎球菌に感染したときに水際で防ぐのは難しくなる。
脾臓が小さくなっても、肺炎球菌ワクチンを接種することで、血液中の抗体が増加し、肺炎球菌が入ってきても、好中球が肺炎球菌をやっつけてくれる。
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肺炎球菌ワクチンは2種類
厚労省の肺炎予防キャンペーンで、65歳、70歳、75歳と5歳刻みで8,000円が50~100パーセント割引になるキャンペーンを行っているワクチンは、5年間効果が持続し、対応する菌が現在23種類。
もう一種類、肺炎球菌が鼻の奥に住めなくなるワクチンが、赤ちゃんにうたれている。
子ども用のワクチンは一生有効で。対応するのは13種類。
両方うつ場合は1年間隔をあける。
寝ながらできる、誤嚥性肺炎予防
番組の最後に、寝ている間の誤嚥性肺炎をふせぐ簡単な方法が紹介。
寝ているときに、だ液が肺に入って誤嚥性肺炎を引き起こすことがあるが、それを防ぐには、ちょっとだけ頭を高くすること。
ふとんの下に座布団やクッションをおくだけ。
病院でもベッドを傾斜させて寝ている。
だ液を咽頭にためずに、飲みやすくなる。
気持ちよく寝られる範囲で試してみる。
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