1月23日の「あさイチ」で、蔵王からの樹氷の中継を交えて、口内炎について特集された。
どうしたら予防できるのか?薬の使い方、さらに口内炎と間違いやすい怖い病気などを教えてくれた。
口内炎はなぜできる?
なんらかの原因で口の中の粘膜に傷がついたときに、細菌と体を守る白血球などが戦ったあとにぷくーっと膨らんだ跡が、一般的な口内炎であるアフタ性口内炎。
口腔外科専門医の新谷悟先生によると、口内炎は、疲れ、ストレス、栄養不足のなど、だ液が減り、抵抗力が低下したときにできやすい。
口の中の傷は、魚の骨が刺さったり、おもいっきり噛んでしまったときにできると思われがちだが、冷たいものや熱いもの・辛いものの刺激や、口が渇いて荒れるような状態のときにもできやすい。
歯の治療の金属による物理的刺激や、金属に対するアレルギーで起こる場合もある。
口内炎の予防
(1)唾液マッサージ
唾液を作るのは、あごの下の顎下腺、べろの下の舌下腺、耳のやや前の下の耳下腺。
これらをマッサージする。
具体的には、あごの下のちょっと内側のところを押しながら
耳の前の耳下腺をマッサージする
(2)うがい
うがいで、口のなかを清潔にする。細菌を洗い流すのにだ液だけで十分でない場合は、水道水でうがいをして洗い流す。
(3)水分補給
(4)栄養と睡眠
特にビタミンBが含まれるものを摂る。
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病院に行く目安
普通の口内炎は長くても2週間で治る。2週間以上治らない場合。
長年同じところに口内炎ができる場合。口内炎と違う病気が入っていることがあるので、こういう場合も病院で受診する。
薬の使い方
東京逓信病院の大谷道輝先生が、口内炎の薬の使い方を教えてくれた。
口内炎の薬のタイプは、ぬり薬、パッチ、スプレーの3種類がある。
(1)口内炎が複数できた場合
広い範囲なので、スプレーがおすすめ。塗り薬でもよい。
(2)一個限定的にできた場合
パッチのタイプが一番おすすめ。特に、舌にできるようなものはパッチのほうがより強くくっつき、軟膏より取れづらい。
噛んでしまった血豆のような口内炎もパッチのほうがよい。
飲んでしまっても問題ない。
(3)のどの奥にできた場合
スプレーがおすすめ。
(4)触るといたい口内炎の場合
スプレーがおすすめ。
薬がすぐ取れてしまうがどうすればよい?
大谷先生によると、なかなか正しく薬がつかわれていない場合も多いが、まずはうがいをしたりすすいだりして口の中をきれいにする。
そして、傷のまわりのよけいな水分を脱脂綿で吸い取る。
塗るときには手で塗るよりも、綿棒をつかったほうが衛生的。綿棒をつかって口内炎のまわりから塗っていく。
直接塗ってしまうとどうしても痛みがでてしまって、それ以上塗るのがいやになったりしてしまう。
薬にはステロイドの入ったものと入っていないものがあり、痛いときはステロイドの入ったもの、痛みが薄れてきたときは入っていないものがよい。
口角炎
口を開けると痛い口角炎も、口内炎の一種。
口角炎の原因は、細菌や真菌、ウイルスなど。
対策は、薬局に売られている白色ワセリンや、病院で処方してもらえる抗生物質・抗真菌薬・抗ウイルス薬がある。
歯磨き粉で口角炎に?
テレビを見ながら歯磨きをしたり、口をすすぐのが不完全であったりして口角に歯磨き粉が残ってしまうと、それが原因で口角炎になることもある。
その場合は、すすぎを徹底して、拭き残しを確認すると口角炎が治る。
その他、口紅やリップクリームでも口角炎になってしまうことがある。
歯磨き粉や口紅、リップクリームのなかの成分にアレルギー反応を起こすので、化粧品などを変えてみると治る場合もある。
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