1月21日のサタデープラスで、物を飲み込んだときに気管に入ってしまう誤嚥の原因となる可能性の高い病気と、舌の筋肉の低下による場合の舌の筋肉の鍛え方などが紹介された。
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つばを何回飲み込めるかをチェック
30秒間でつばを何回飲み込めるかを数えてみる。
順天堂大学の高橋和久先生によると、これによって、飲み込む力がわかる。7回以上は問題なし、6回以下は要注意。
30秒での飲み込み回数は年齢とともに減少し、59~82歳で平均5.9回。3回以下だとかなり危険。
食事中や食後に頻繁にむせたり、食後に痰が増えた症状がある場合も飲み込む力が弱っている。
つばを飲み込めない人は、隠れ脳梗塞の可能性が!?
正常な場合は、口の中に物が入ると、ベルトコンベアーのように舌と口のなかの筋肉が物を飲み込み、気管の上にフタをして食道のなかに物がはいる。
ところが、なんらかの異常があると、口のなかにものが入っても物がおくりこめずに、のみこみにくいという症状になる。そしてフタがじゅうぶんに閉まらないと一部気管のなかにものが入ってしまう。これを誤嚥といいむせてしまう。
この誤嚥は、脳からの信号がうまく届いていない場合に起こったりし、その場合は脳梗塞の疑いもある。
そのほか、脳の病気の危険信号としては、ろれつが回りにくい、手足の力が入りにくい、まっすぐ歩きにくいなどがあり、こういった場合はかかりつけの医者などに行ったほうがよい。
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誤嚥性肺炎
飲み込む力が弱くなると、他にも病気の可能性がでてきる。それが誤嚥性肺炎。
飲み込む力が弱く、食べ物が間違って気管に入ってしまうと、そのときにウイルスや細菌が気管から肺に侵入して発症するのが誤嚥性肺炎。
しかし、その予兆はわかりにくく、微熱が続き、身体がだるく、食欲がない、単なる風邪のような症状にみえたりする。
あわてて食べていないのにむせたり、固形物よりも水や汁物を飲むときにむせやすいのも誤嚥性肺炎の疑いがあって、非常に危険な状態だという。
誤嚥を予防するには舌を活発に動かす
東京医科歯科大学大学院の戸原玄先生によると、誤嚥を予防するには、舌を活発に動かす。
物をたべるときに最も重要な器官が舌だが、舌は50~60代から老化が始まるので、ある程度若いうちから舌を活発に動かして鍛えることが大事。
舌も筋肉でできれいるので、加齢によって動きが弱ってくる。
パタカラの4つの音に効果が
舌の前方を動かす「タ」という言葉を発すると、安定して飲み込む力を鍛える。
舌の後部を動かす「カ」は、力強く飲み込む力を鍛える。
舌を丸める「ラ」は、食べ物を口内でまとめる力を鍛える。
舌だけでなく唇を動かす「パ」は、口をしっかり閉じる力を鍛える。
「パタカラ」を組み合わせて繰り返し発声することで、誤嚥予防につながる。
スタジオでは、誰もが知っている曲の歌詞をパタカラに変えて歌うトレーニングが紹介。
ゲストの佐々木蔵之介さん、横山裕さんも交えて、童謡「ちょうちょ」をパタカラだけで歌った。
世界一受けたい授業では、だ液の分泌を促すパタカラ体操というのがあったが、それも舌のトレーニングになりそう。
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