10月26日のNHK総合テレビ「ガッテン!」は、『大腸がんにならないために』
大腸がん検査といえば大腸内視鏡検査だが、この大腸内視鏡検査で、便秘が解決する人がかなりいるという。
ゲストのつるの剛士さんも、大腸内視鏡検査をしたあとに便秘が治ったという。
久里浜医療センターの水上健先生によると、内視鏡検査のときに強力な下剤でリセットさせるので、それをきっかけに便秘が治るという。
大腸がんにならない体を手に入れる方法
大腸がんは、1年間にかかる人が胃がんと肺がんを抜き、毎年5万人が命を落としている。
大腸がん検査のスペシャリスト石川秀樹さんによると、内視鏡検査をすると50歳以上の半分以上の人が何らかのポリープが見つかるという。
内視鏡検査のときに、ポリープに青い液体をかけると、ポリープの模様がわかって、がんになりにくい体質か、なりやすい体質かがわかる。
ポリープには3種類があって、悪性と2種類の良性に大別されるが、良性に青い液体をかけると、水玉状になるものと脳みそのような模様になるものにわかれる。
うねうねした脳みそ状になるものが、将来がんになる可能性が高い良性のポリープである腺腫(せんしゅ)。
京都府立医科大学の石川秀樹先生によると、50歳ぐらいになったときに、腺腫がないと大腸がんになりにくい体質だが、腺腫があると大腸がんになりやすい体質。
腺腫があると、1~3年おきに医者の指示に従って、大腸内視鏡検査を受けるほうがよい。
腺腫がないのならば、便潜血検査だけでよい。
良性のポリープを取ったと言われたときには、腺腫かどうかを聞いておくとよい。
内視鏡検査をうけたら「せんしゅ先生(腺腫はありましたか?先生)」と言う!
大腸がんは運動で減らすことができる
腺腫のできやすさは、遺伝だけでなく生活習慣の影響も大きい。お酒や、たばこ、運動不足などの生活習慣を改善すれば、腺腫を減らせる。
大腸がんは運動でよくなる数少ないがん。
体を動かすと腸が動くから!
ジョギングや速足で歩いたり、水泳、社交ダンスなどの全身運動をするとよい。
アスピリンを4年ぐらい飲むと、大腸がんになりにくい体質になるという研究も進んでいる。
アメリカでは50~64歳の人は大腸内視鏡検査を無料でできるようにして、大腸がんになる人が3分の1に減った。
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便潜血検査は夏場はがんが発見されにくい
便潜血検査によってがんが発見される可能性は、季節によって違う。
夏場は、潜血が腸内細菌により分解されてしまう。30℃を超えるような温度では、どんどん分解されてしまうという。
1回の検査で大腸がんが見つかる可能性は45パーセントだが、検便では1度に2日分の便を検査するので70パーセントにアップ、2年受けると91パーセント、3年受けると97パーセントにアップする。
大腸がんは進行がゆっくりなので、発見に3~4年かかってもそれほど心配する必要がないが、便潜血検査については毎年やったほうがよい。
内視鏡検査の裏技
大腸内視鏡検査のカメラが痛かったり苦しかったりするのは、内視鏡が腸の壁を押してしまうから。
そんなときは、目を閉じる。
そうすると緊張がほぐれて、収縮している腸が開く。
番組では、大腸内視鏡検査で便秘が治ったという人だけ取り上げられていたが、逆に便秘になってしまう人もいるそう。
内視鏡検査で、強いストレスを受けたりしたらそうなってしまうのかな?
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