6月12日のTBS系「この差って何ですか?」
言われると気になるランキングの7位に、『虫歯になる人とならない人の差』が。
街中のロケでも、毎日朝昼晩歯みがきを欠かさなくても虫歯になりやすい人と、夜しか磨かないけど一回も虫歯になったことがない人がいるが、ランキング形式の最下位の7位ということは、みんなそんなに興味がないのか、それともあきらめているのか?
ある程度の年齢になって健康な歯を意識しても、その段階ではもう手遅れになっていることも多い感じだし。
日本大学歯学部の宮崎真至先生によると、この差は2つ。
3歳までに家族から虫歯菌が移ったかどうか
口の中には500種類以上の細菌がいるが、その中で特に虫歯菌とよばれているのがミュータンス菌。
このミュータンス菌が食べ残しがあるとそれを食べ、そのときに酸を出し歯を溶かしていく。
こうして虫歯になってしまうが、この虫歯菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口のなかには存在しない。
なぜ感染するかは家族。赤ちゃんにキスをしたり、大人がつかった同じスプーンなどを使うことによって、虫歯菌が赤ちゃんの口に移ってしまう。
なぜ3歳までなのか?
口のなかにはいろんな細菌がいるが、口のなかに定住するとみんなで集落をつくる。
3歳ぐらいまでに定着する細菌が決まり、新しい菌は寄せ付けずにやっつける機能をもっている。
3歳までに虫歯菌がない状態にしておけば、それ以降は虫歯菌が口のなかに入ろうとしても、定住しなくなるので虫歯になりにくい。
虫歯のまったくない人は、両親にあらためて感謝ですね。
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よく噛んで食事をしているかどうか
もうひとつは、よく噛んで食事をしているかどうか
唾液には、虫歯菌の増殖を抑制する抗菌作用があり、また唾液によって虫歯菌が洗い流されていく。
なので、よく噛む人は虫歯がすくない。
唾液分泌量の低下チェック
つぎの5つの項目にあてはまる人は唾液の分泌量がすくない。
(1)柔らかいものばかり食べる
(2)人前で話すことが多い
(3)口を開けて寝ている
(4)花粉症や鼻炎である
(5)たばこを吸っている
唾液線のマッサージ
唾液の量を増やす方法として、唾液腺のマッサージが紹介。
頬のあたりを口をとじて円を描くように10回ほどゆっくりマッサージする。
唾液の少ない人は、マッサージしたあとに食事をとると、唾液の抗菌作用やばい菌を流す作用によって虫歯を予防できる。
7位ということは、ひょっとしたら3歳までに親が噛み砕いたりしたものを与えたらだめだというのは、もはや常識なのかも。
口内フローラは変えられないみたいだけど、唾液の量はふやすことができる。
昨日のサタデープラスで高橋英樹さんが健康法としてやっていた、ひとくち口にしたら席を立って30回噛み飲み込んでから、またひとくち口にして席を立って30回噛んで・・・というのは、なかなか真似できないが、このマッサージだと簡単にできるので、ごはんをたべる前にぜひ実践してみよう。
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